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【コーヒーの焙煎ログ】片手鍋焙煎の再現性を高める方法と焙煎プロファイルの活用

コーヒー

片手鍋焙煎をするとき焙煎ログをしっかりと記録すると、うまくできた時の焙煎方法を参考にすることができます。

焙煎ログをしっかり記録することは、片手鍋焙煎の再現性を高める方法として有効な手段になります。

焙煎ログって何を記録するのかにゃ?

焙煎前後のコーヒー豆の重量や焙煎指数、1分間隔でのコーヒー豆の温度などを記録します。

私は1年間で1000杯以上のコーヒーを飲み続けていますが、

自宅で片手鍋焙煎する時は毎回、焙煎ログをとり再現性を高める努力をしています。

今回は片手鍋焙煎の再現性を高める方法と焙煎プロファイルの活用についてご紹介します。

この記事を読むと以下のことがわかります。

・片手鍋焙煎の再現性を高める方法

・焙煎ログを活用する方法

上記のことがわかります。

片手鍋焙煎でもしっかりと焙煎ログを記録すると、うまくできた時の焙煎方法などをしっかりと記録として残すことができます。

焙煎過程をイメージできると片手鍋焙煎の再現性も高くなります

面倒な手間は増えますが、しっかりと焙煎ログをとるようにしましょう。

※焙煎ログのPDFデータと焙煎プロファイルのスプレッドシートは下の方からダウンロードできます↓

煎ログ.pdf

焙煎プロアイル_No.00

自己紹介

Bさん@アーキトリック

建築・古代住居・SFを考えることが大好きな一級建築士です。

暮らしに寄り添った建築士として、日々の暮らしに役立つ情報を発信しています。

世界25カ国以上のコーヒー豆を購入し、1年で1,000杯以上のコーヒーを飲み続けています。

現在コーヒーインストラクターの資格を取るべく奮闘中!

コーヒーの魅力や情報を皆さんと共有するべく、ブログやtwitterで情報を発信しています。

片手鍋焙煎の再現性を高める方法

片手鍋焙煎の再現性を高める方法は以下になります。

・焙煎時間での目標温度を目指す

・生豆の温度上昇を調整する

・煎り止めの時間を見極める

焙煎時間での目標温度を目指す

片手鍋焙煎の再現性を高める方法は、焙煎時間での目標温度を目指すことです。

メイラード反応やカラメル化などの化学変化を時間通りに起こさせることができるからです。

どの化学変化をどのくらいの時間をかけるのかでコーヒーの味わいは違ってきます

焙煎に成功した時の焙煎時間での生豆の温度をしっかりと記録しておきましょう。

その記録が焙煎時間での目標温度の基準になります。

目標となる焙煎方法にそって焙煎することができれば、片手鍋焙煎の再現性を高めることができます。

生豆の温度上昇を調整する

片手鍋焙煎の再現性を高める方法は、生豆の温度上昇を調整することです。

生豆の温度上昇を調整することで焙煎時間での目標温度にすることができるからです。

片手鍋焙煎の場合は、生豆の温度上昇を調整するには以下の方法があります。

  • 火力を調整する
  • 鍋とコンロの距離
  • 鍋の振り方
  • フタの開け閉め

などがあります。

初めのうちは火力は一定でいいと思います。

鍋とコンロの距離や鍋の振り方、フタの開け閉めなどで温度上昇を調整してみましょう。

焙煎時の生豆の温度上昇はすぐに反応がでるわけではないのである程度の慣れが必要になります。

煎り止めの時間を見極める

片手鍋焙煎の再現性を高める方法は、煎り止めの時間を見極めることです。

煎り止めを見極められないとどんどん焙煎が進んで深煎りになってしまうからです。

煎り止めを見極めるには以下の変化に注意しましょう。

  • ハゼの音
  • 煙の匂い
  • コーヒー豆の色
  • コーヒー豆のシワ

しっかりとコーヒー豆を観察すれば違いがわかるようになります。

片手鍋焙煎の場合は生豆の温度で煎り止めを見極めることは難しいです。

ハゼ方による焙煎度合いの区別は以下になります。

浅煎りは1ハゼがピークから終わりまで

中煎りは2ハゼの音が鳴り出す前

中深煎りは2ハゼに入ってからピークまで

深煎りは2ハゼピークがおさまるまで

となります。

中煎りと中深煎りの煎り止めの見極めは、2ハゼが始まる少し前に甘い香りの煙が出るので注意深く観察しましょう。

焙煎ログを記録する方法

焙煎ログを記録する方法は以下になります。

・焙煎前後の重さを記録する

・1分間隔で生豆の温度を測る

・1ハゼの時間を記録する

・2ハゼの時間を記録する

・焙煎指数を記録する

焙煎前後の重さを記録する

焙煎前の生豆の状態での重さと焙煎後のコーヒー豆の重さを記録しておきましょう。

この数値を使って焙煎指数を知ることができるからです。

焙煎指数は以下の式で求められます。

焙煎指数=焙煎前の重量÷焙煎後の重量

焙煎前の生豆の重量は一定にするのがおすすめです。

私の場合は1度の焙煎で生豆を約200gに設定しています。

焙煎の再現性を高めるためには変数を少なくすることが有効な手段だからです。

片手鍋の大きさにもよりますが、焙煎前の生豆の重量は一度に焙煎できる最大の量で固定しておきましょう。

1分間隔で生豆の温度を測る

焙煎時間での生豆の温度を1分間隔で測り、記録しておきましょう。

1分間隔で生豆の温度を記録することで焙煎プロファイルを作ることができるからです。

焙煎プロファイルをグラフ化すると視覚的に自分の焙煎を分析することができます。

生豆の温度を測るには赤外線温度計がおすすめです↓

Wintall赤外線温度計
¥2,899

1分間隔で生豆の温度を測るにはある程度慣れが必要になります。

片手鍋を改造して温度計を取り付けるDIYなどをしている人もいますが、赤外線温度計で測るのが一番手っ取り早いです。

1ハゼの時間を記録する

1ハゼは190〜200℃付近で始まるので、1ハゼが鳴り出したら時間を記録しておきましょう。

焙煎する前に1ハゼの目標時間を設定しておくと焙煎の再現性を高めることができます

私の場合は8分〜9分、長くても10分以内に1ハゼがくるように生豆の温度上昇を調整しています。

生豆の種類にもよりますが、1ハゼまでの焙煎時間が短いと香りが良いコーヒーができます。

逆に、1ハゼまでの時間を長く取ると甘い味わいのコーヒーにすることができます。

2ハゼの時間を記録する

2ハゼが起きる温度は生豆の種類にもよるのですが、210℃を超えたあたりから始まります。

中煎りにする場合は2ハゼ前に煎り止めするので記録する必要はないのですが、

中深煎りや深煎りに焙煎する場合は2ハゼの時間を記録しておきましょう。

2ハゼが始まるとコーヒー豆の温度上昇が一気に高まるので、鍋のフタを開け閉めして温度上昇を抑える必要があります。

私の場合は中煎りから中深煎りに焙煎することが多いので、2ハゼが鳴り出したら煎り止めするようにしています。

1ハゼが8分台なら2ハゼの時間は大体12分〜15分くらいになります。

焙煎指数を記録する

焙煎が終わったら重量を計りどのくらいの焙煎指数になったか計算して記録しておきましょう。

焙煎指数は以下の式で求められます。

焙煎指数=焙煎前の重量÷焙煎後の重量

焙煎指数を記録しておくと焙煎後にどのくらいの重量になるのかがわかるのでとても便利な指標になります。

焙煎指数と焙煎度合いの関係は以下が目安になります。

浅煎り:焙煎指数1.10-1.15

中煎り:焙煎指数1.15-1.18

中深煎り:焙煎指数1.18-1.20

深煎り:焙煎指数1.20 -1.25

同じ焙煎指数でも、1ハゼの時間が違うとコーヒーの味わいも違ってきます。

あくまでも、焙煎度合いを知る目安になるので参考までにしておきましょう。

焙煎ログを活用する方法

焙煎ログを活用する方法は以下のデータをダウンロードして活用してみてください。

焙煎ログをダウンロードする

まずは片手鍋焙煎をする前に焙煎ログをダウンロードして印刷しておきましょう。

焙煎ログのダウンロードはこちらから↓

煎ログ.pdf

PDFファイルをA4で印刷してファイリングしていきましょう。

生豆の温度変化の項目の目標温度は一般的な温度が記載されています。

自分がうまく焙煎できた時の温度に変更してもいいですね。

焙煎プロファイルを作成する

Googleスプレッドシートを利用して焙煎プロファイルをグラフ化してみましょう。

スプレッドシートのダウンロードはこちらから↓

焙煎プロアイル_No.00

温度変化①に数値を入力すると赤線で折れ線グラフが作成できます。

RoR(生豆の温度上昇率)も記録しておくとより細かな分析ができます。

グラフの傾きを分析する

焙煎プロファイルでグラフ化したら、グラフの傾きなど焙煎過程を自分なりに分析してみましょう。

温度変化(基本)の数値を自分のうまく焙煎できた数値に変えると、今回の焙煎とどこが違うのかをグラフの傾きから分析することができます。

フタを開閉する頻度が多かった場合はRoRが低くなったり、火力が弱かった場合は温度変化(基本)よりも緩やかなグラフになったりします。

焙煎プロファイルを記録しておくと、同じ生豆でのベストの焙煎方法を視覚的に捉えることができるのでぜひ活用してみてくださいね。

まとめ

今回は片手鍋焙煎の再現性を高めたい人や焙煎プロファイルをグラフ化したい人に対して、

片手鍋焙煎の再現性を高める方法と焙煎プロファイルの活用についてご紹介してきました。

まとめると以下になります。

◾️片手鍋焙煎の再現性を高める方法

・焙煎時間での目標温度を目指す

・生豆の温度上昇を調整する

・煎り止めの時間を見極める

 ◾️焙煎ログを記録する方法

・焙煎前後の重さを記録する

・1分間隔で生豆の温度を測る

・1ハゼの時間を記録する

・2ハゼの時間を記録する

・焙煎指数を記録する

片手鍋焙煎でもしっかりと焙煎ログを記録すると、うまくできた時の焙煎方法などをしっかりと記録として残すことができます。

焙煎過程をイメージできると片手鍋焙煎の再現性も高くなります。

面倒な手間は増えますが、しっかりと焙煎ログをとるようにしましょう。

この記事が少しでも片手鍋焙煎する人のお役に立てれば幸いです。

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