私は時間が空いた時にバイクツーリングをするのが趣味です。
建築が好きということもあり、バイクツーリングの目的地を建築にすることが多いです。
静岡で建築とバイクツーリングが楽しめるスポットってあるにゃ?
静岡には富士山周辺や伊豆半島の山道など面白いツーリングコースがたくさんあり、バイクツーリングを手軽に楽しめます。
ツーリングと建築が一緒に楽しめればツーリングの思い出も、いっそう楽しいものになるはずです!
今回の対象者は以下の人たちに向けて記事を書いています。
・建築とバイクツーリングが好きな人
・静岡にある隠れた名建築を探している人
上記の方々に対して、建築とバイクツーリングが好きな人におすすめのスポットを10つご紹介します。
この記事で静岡県でのバイクツーリングを楽しむきっかけになってくれれば幸いです。
自己紹介
Bさん@アーキトリック
建築・古代住居・SFを考えることが大好きな一級建築士です。
暮らしに寄り添った建築士として、日々の暮らしに役立つ情報を発信しています。
バイク歴27年(2022現在)のアラフィフバイカーです。
■バイク遍歴
ヤマハSRX250▶︎ホンダCB400SuperFour▶︎ハーレースポーツスター883R
休みの日には建築や美味しいラーメンを目的にしたツーリングを楽しんでいます。
最近はツーリング先でドリップコーヒーを楽しめないか模索中ですw
このブログでは、わたしの日々の暮らしや趣味から、役立つ情報をピックアップして発信していきます。
静岡の建築×バイクツーリング
今回ご紹介するスポットは以下の10つになります。
かんなみ仏の里美術館
施設情報
設計:栗生明
施工:函南市
用途:美術館
構造:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
面積:552㎡
竣工日:2012年4月14日開館
▶︎Googleマップ
▶︎施設HP
建物の感想
栗生さんの作品は日本の文化に合う建築が多いですね、この建物も方形の寄棟で、とてもシンボリックな外観をしています。
L型に囲われた中庭の回廊が軽やかな作りで、どのような構造で持たせてあるのか気になりました。
館内は撮影が禁じられているため写真を撮ることはできませんが、
方形の寄棟屋根の形状がそのまま内部に反映されており、荘厳な雰囲気の空間を演出していました。
館内展示は石橋山の戦いで敗れた北条宗時のための墳墓堂に収められていた阿弥陀三尊像などが展示されています。
栗生さんの建築いいですよね、正しい答えを堂々と建築にしてるって感じが好きです。
ツーリングの感想
距離:49.6km
時間:1h43m
行きは沼津の国1バイパスから清水町を通り過ぎ、谷田の交差点から函南方面へ入ります。
山道なので夜は暗くなるので注意しましょう。
帰りはめんたいパークでめんたいこ丼をいただきました。
昼食後は道の駅の伊豆ゲートウェイ函南でコーヒーをいただき休憩。
ちょっとしたツーリングコースとしてちょうど良い距離と疲労感でした。
ツーリングルート
とらや工房
施設情報
設計:内藤廣
施工:鹿島建設
用途:喫茶店
構造:鉄骨造一部木造
面積:538.36㎡
竣工日:2007年10月
▶︎Googleマップ
▶︎施設HP
建物の感想
庭の形に合わせて三日月型?のプランになってました。
ルーバーの庇で休憩しながら眺める囲われた庭がとてもいいですね。
奥の方は大きな木建サッシでお菓子を作る工場が見えるようになっていました。
内装仕上げは木質系で統一感がありますね。
突板が座った時の目線ぐらいの高さで割り付けられていて、くどくならないように配慮されていました。
サッシは木建具でペアガラスです。
この地域は雪が積もるので冬のサッシの断熱性は必要ですね。
床下にエアコンの吹き出し口があり、機械的なものは見えないようにしてありました。
ツーリングの感想
距離:88.2km
時間:2h36m
行きは246裾野バイパスから御殿場方面に入ります。
東山は庭が素晴らしい雰囲気のある建物が多いので趣がありますね。
とらやでお汁粉をいただきましたが、一杯1,100jpyとは…高いですw
ブランド力と良い建築で雰囲気を作るとそれでもお客さんが来るのでいいですよね。
建物を見学した後は箱根裏街道に入り芦ノ湖をぐるっと遠回りしてきました。
箱根の山道はいつきてもバイクツーリングするには楽しいです。
庭を眺めながら建物の雰囲気を楽しめる春、秋がおすすめです。
ツーリングルート
日本平夢テラス
施設情報
設計:隈研吾
施工:木内建設
用途:展望台
構造:鉄骨造木造化粧
面積:973.55㎡
竣工日:2018年11月
▶︎Googleマップ
▶︎施設HP
建物の感想
張り出した庇が翼を広げてるみたいでカッコいいですね。
建物内は基本的に鉄骨造で、木材で化粧として使っている作りになっています。
建物に回遊性があり、順を追って歩くと日本平からの富士山や他の山々、駿河湾などが一望できます。
個人的に気になったのは、内部の階段の構造です。
何度見てもわかりませんでした。
木板の張り物だったら内部に鉄骨を組んでるんだろうけど、こんな木材の組み方でボルト留めってことないですよね…わかりましぇん^_^;
化粧として木材を使うのは隈さんのオハコですが、金物が表に出ないように細かな配慮がされていて好感が持てますね。
ツーリングの感想
距離:101.1km
時間:2h29m
出かけるのが遅くなってしまったので、町田商店で先にラーメンで腹ごしらえをしてから夢テラスに向かいました。
東名高速道路の日本平PA方面から日本平パークウェイに入りました。
日本平パークウェイは静岡でも代表的なバイクツーリングのコースです。
景色を楽しみながらそのまま走ってしまうと夢テラスのあるわき道を見逃してしまうので注意しましょう。
帰りはそのまま三保方面に降りて国1バイパスで帰ってきました。
ツーリングコースとしては日本平パークウェイが楽しめたのがよかったと思います。
ツーリングルート
富士山世界遺産センター
施設情報
設計:坂茂
施工:佐藤工業
用途:博物館
構造:鉄骨造
面積:3,400㎡
竣工日:2017年12月23日
▶︎Googleマップ
▶︎施設HP
建物の感想
前面の水が張られた池に円錐形が写り込み逆さ富士が楽しめるといったわかりやすいコンセプトの外観です。
逆さ富士の内部をスロープで登り富士登山の体験ができるミュージアムになっています。
富士登山の疑似体験はプロジェクションマッピングなどを駆使していて楽しめます。
建物の外観と内部空間の面白さがあってとても楽しめる建築です。
個人的には外部から内部へと続いた木格子とサッシとの納まりが気になりました。
この辺のところの納まりは難しいですよね…
屋上からの富士山は絶景です。
引き戸になっていて庇や袖壁が景色の邪魔にならないように斜めに造られていました。
内部からはサッシの存在が目立たないようにデザインされていて好感が持てました。
ツーリングの感想
距離:50.5km
時間:1h46m
行きは根堅街道から富士宮方面へ抜ける山道(富士富士宮由比線)を通って富士宮に抜けました。
このルートは愛鷹山や富士山を一周するのによく使うツーリングコースです。
山道なのでそれなりのカーブがあります。
夜は暗くなるので走行は避けた方がいいと思います。
建物を見学した後はお腹が空いたので、近くの魁力屋で特製醤油味玉ラーメンをいただきました。
ラーメンとしては自分の想像していたコッテリ感がなく少し残念でした。
帰りは西富士道路を通って国1バイパスへ抜ける道を走りました。
ツーリングルート
三池平古墳
施設情報
設計:庵原(いおはら)氏
施工:不明
用途:前方後円墳
構造:ー
面積:全長65m、後円部φ43m、高さ5m
竣工日:古墳時代中期初頭5世紀前半
▶︎Googleマップ
▶︎施設HP
建物の感想
想像以上に大きい前方後円墳でした。
前方後円墳に登るのは初めてだったのでいい体験でした。
実際に後円部の高いところに登ると見晴らし良いのでとても気持ちがよかったです。
こんな景色を眺めながら静かに眠れる場所を作った古代の人の地形を読む力には驚かされます。
庵原(いおはら)氏は古墳時代に駿河国(静岡県)を治めていた有力な豪族です。
白村江の戦いで廬原君臣が一軍の将として戦ったことが書物に記されています。
前方部は清水港の方角を向いていました。
建築と呼べるのかわかりませんが、古墳の築造も当時としては大変な技術が必要だったと思います。
一度は行っておきたいツーリングスポットだと思います。
ツーリングの感想
距離:75.7km
時間:1h44m
国1バイパスを通り東名高速道路の清水JCT手前で庵原町方面に抜けていくと、
清水ナショナルトレーニングセンターがありその南側に三池平古墳があります。
帰りは近くの町田商店でラーメン炒飯セットをいただきました。
バイクツーリングコースとしては直線的なコースですが、興津付近で駿河湾を一望できる道になるので海風が気持ちいいです。
ハーレーは直線をまったりと走るのに適しているバイクなので、こういうツーリングルートを走るのもいいですね。
ツーリングルート
清水文化会館マリーナ
施設情報
設計:槇文彦
施工:大成建設
用途:多目的ホール、ギャラリー
構造:鉄筋コンクリート造
面積:11,535.72㎡
竣工日:2012年8月1日
▶︎Googleマップ
▶︎施設HP
建物の感想
清水駅から出てそのまま2階のペデストリアンデッキから建物に直接入れるようになっています。
四角い建築で正面のカーテンウォールごしに、ブルーとオレンジのboxが浮かび上がって見えて、
駅からの夜の眺めはカッコ良いと思います。
残念ながら昼間に行ったのでライトアップされているところは見れなかったです。
アトリウムやホールにも入れなかったので残念です。
写真で見るよりも建物が大きく感じました。
1階ギャラリーで透明標本展をやっていたので入ってきました。
色々な海の動物が透明な標本になっていて綺麗でいつまでも眺めていられますね…w
コロナ禍ということもあり、施設のイベントは少なくなっていました。
せっかくのいい建築が利用できないなんて勿体無いですね。
ツーリングの感想
距離:72.3km
時間:1h40m
国1バイパスを通り興津国際物流センターのところからしみずマリンロードへと入りました。
この道は整備されていてとても走りやすいですね。
清水文化会館マリーナの西側に清水駅東口駐車場があるのでそこにバイクを止めて施設を見学しました。
大型バイクだとバイク用の駐車場に入るのが大変だと思います。
しみずマリンロード沿いには清水マリンパークなど娯楽施設が充実しているのでこの道沿いで1日楽しめます。
ツーリングルート
長浜城跡
施設情報
設計:北条氏
施工:不明
用途:城跡
構造:ー
面積:ー
竣工日:1579年ごろ
▶︎Googleマップ
▶︎施設HP
建物の感想
長浜城は北条氏の水軍基地として使われていた城です。
伊豆への入り口となっている地形で内浦湾のすぐ近くの小高い丘の上に建てられた山城になっています。
敵襲を殲滅するための曲輪が自然の地形を利用して巧妙に造られており、
この山城をどのように攻めるか考えながら登ると城跡を楽しむことができます。
頂上部では内浦から手前に淡島が見えておくには富士山が控えています。
ここから眺める富士山の景色は私のお気に入りです。
ツーリングの感想
距離:42km
時間:2h1m
国道414号線から口野放水路で沼津土肥線へ入ります。
伊豆半島の付け根までの海沿いの道です。
この道はぐるっと伊豆半島を海沿いに一周できるので伊豆半島の地形を楽しめるツーリングコースです。
土日の夕方は伊豆方面から帰りの車で渋滞するので昼過ぎには帰った方がいいと思います。
ラブライバーがいまだに聖地巡礼しているので通り沿いのお店やコンビニには人が多いです。
ツーリングルート
ベイ・ステージ下田
施設情報
設計:シーラカンスK&H堀場弘
施工:東急・河津特定建設工事共同企業体
用途:道の駅、ギャラリー
構造:鉄骨造
面積:ー
竣工日:2000年
▶︎Googleマップ
▶︎施設HP
建物の感想
1階がピロティーの駐車場になっていて2階が基準階になっています。
2階の南側に大きなウッドデッキがあります。
庇がないので夏は暑くなりそうですね。
建物と建物の間に囲われた外部空間があり、海からの風が通って気持ちよく休めます。
ウッドデッキにはベンチが置かれていますが、日当たりが良すぎるので誰も座っていませんでしたw
パラソルとかおいた方がいいのに…
建築はカッコがいいのですが、人が休憩する空間づくりへの配慮が足りない建築だと思いました。
ツーリングの感想
距離:154.7km
時間:4h35m
国道414号線から国道136号線へ伊豆半島の中央を通って河津町へ出ます。
河津町から国道136号線で海沿いの道を走り下田まで走ります。
建物を見学した後、お腹が空いたので縁日屋でラーメンを食べました。
かつお節のスープがとても美味しかったです。
帰りは下田から中伊豆へ抜ける国道414号線で帰りました。
この道は細い山道なので夜の運転は危ないです。
下田まで距離が結構あったので疲れました。
ツーリングルート
ヴァンジ彫刻庭園美術館
施設情報
設計:宗本順三+柴原利紀/ラウムアソシエイツ
施工:鹿島建設横浜支店
用途:彫刻ギャラリー
構造:鉄筋コンクリート造
面積:ー
竣工日:2012年
▶︎Googleマップ
▶︎施設HP
建物の感想
森の中にある庭園美術館です。
庭が綺麗に整備されていてところどころに彫刻が配置されていました。
館内はかなり多くの作品が収蔵、展示されていて驚きました。
写真でイメージしていたよりもかなり大きい施設でした。
樹々が生い茂るなかに建物が現れて雰囲気がとても良かった。
彫刻は歩きながら色々な角度から眺めたり楽しめるので面白いですね。
建築としての外観はシンプルなのですが、建物内部に回遊性があり作品を楽しむことができました。
企画展なども開催されているのでまた行きたい建築です。
ツーリングの感想
距離:68km
時間:1h47m
そのままヴァンジ彫刻庭園美術館へ行ってもよかったのですが、
せっかくのバイクツーリングなので愛鷹山を一周してから美術館に向かいました。
裾野バイパス246の南一色から北に向かいます。
山の中にある美術館なので建物が道路から見えません。
かなり迷った挙句やっとのことで入り口を見つけました。
246からのアクセスが悪いので気をつけた方がいいですね。
帰りは東名高速道路の脇道を通り根堅街道に抜けるコースで帰りました。
ツーリングルート
日本盲導犬総合センター
施設情報
設計:千葉学
施工:安藤ハザマ
用途:盲導犬総合センター
構造:木造、鉄骨造
面積:2,933㎡
竣工日:2006年
▶︎Googleマップ
▶︎施設HP
建物の感想
2009年日本建築学会賞を受賞した千葉学氏の建築作品です。
片流れのBOX状のボリュームが点在して配置された面白い建物でした。
エントランスはタレ壁のないサッシで天井と壁が強調されていました。
片流れの内部空間はとても開放感がありとてもいい空間体験ができました。
建物との間の中庭が眺められるのがいいですね^_^
大小のBOX状のボリュームを屋根付きの回廊で繋げてありました。
この地域は雪が積もるので、冬場の施設内の移動が大変そうだと思いました。
盲導犬のゴールデンレトリバーがかわいかったです。
ツーリングの感想
距離:52.5km
時間:1h50m
行きは根堅街道から富士宮方面へ抜ける山道(富士富士宮由比線)を通って富士宮に抜けました。
このルートは愛鷹山や富士山を一周するのによく使うツーリングコースです。
山道なのでそれなりのカーブがあります。
夜は暗くなるので走行は避けた方がいいと思います。
帰りは国道139号線で帰り、途中でお腹が空いたのでとん太で豚骨ラーメンをいただきました。
近くにあれば通うラーメン屋さんですね、美味しかったです。
途中でReliveの記録ボタンを押すのを忘れてしまいました。
そのまま国1バイパスに出て帰りました。
ツーリングルート
まとめ
今回は建築とバイクツーリングが好きな人や静岡にある隠れた名建築を探している人に対して、
建築とバイクツーリングが好きな人におすすめのスポットを10つご紹介してきました。
まとめると以下になります。
静岡にはまだまだ隠れた名建築があります。
バイクツーリングを楽しむのなら建築もついでに見ていい思い出を作りましょう。
この記事で静岡県でのバイクツーリングを楽しむきっかけになってくれれば幸いです。
ブログのコメント欄にこの記事の感想などコメントしていただけるとありがたいです。
また、FacebookやTwitterでみなさんのお役にたてる情報発信しています!
「いいね!」や「フォロー」していただけるとうれしいです。ヨロシク(b・ω・d)デス♪
コメント