美味しいコーヒーを飲みたいのであれば、自家焙煎するのが一番手っ取り早いです。
美味しいコーヒーの指標として焙煎日からの鮮度がとても重要だからです。
自家焙煎って高価な焙煎機を買わなければならないにゃ?
高価な焙煎機は必要ありません!
片手鍋があればコーヒーの生豆を焙煎することができます。
コーヒーの生豆も通販で品質の良いものが簡単に手に入ります。
私は世界25カ国以上のコーヒー豆を購入し、1年で1,000杯以上のコーヒーを飲み続けていますが、
片手鍋焙煎を始めてから本当に美味しいコーヒーを毎日楽しんでいます。
今回は自宅でコーヒー豆を焙煎するなら片手鍋焙煎がおすすめな理由をご紹介します。
この記事を読むと以下のことがわかります。
・初めてなら片手鍋焙煎がおすすめの理由
・中深煎りの焙煎方法
上記のことがわかります。
やはり鮮度がいいコーヒーは美味しいというのは事実です!
自分で焙煎するようになるとコーヒーの楽しみ方が広がります。
片手鍋の自家焙煎は簡単に始められるのでぜひチャレンジしてみましょう。
自己紹介
Bさん@アーキトリック
建築・古代住居・SFを考えることが大好きな一級建築士です。
暮らしに寄り添った建築士として、日々の暮らしに役立つ情報を発信しています。
世界25カ国以上のコーヒー豆を購入し、1年で1,000杯以上のコーヒーを飲み続けています。
現在コーヒーインストラクターの資格を取るべく奮闘中!
コーヒーの魅力や情報を皆さんと共有するべく、ブログやtwitterで情報を発信しています。
初めてなら片手鍋焙煎がおすすめの理由
片手鍋焙煎がおすすめの理由は以下になります。
◾️初めてなら片手鍋焙煎がおすすめの理由
・道具を揃える費用がかからない
・焙煎度合いを自分で調整できる
・後片付けが簡単にできる
・焙煎するコストがかからない
・コーヒー豆の温度変化が分かりやすい
道具を揃える費用がかからない
片手鍋焙煎がおすすめの理由は、道具が揃える費用がかからないことです。
片手鍋は一般的に売られているもので十分にコーヒの生豆を焙煎することができます。
専用の焙煎機器を揃える必要がないため、初めて自家焙煎に挑戦する方にとっては手軽な方法になります。
片手鍋はダイソーの16cmのガラスふた付きの500円のものが便利なのですが、焙煎が進むと蓋や取手が熱くなってしまうので、
私は18cmのステンレス製の片手鍋を使用しています。
あと必要になるのは以下になります。
・カセットコンロ
・タイマー
・スケール
・ザル
・うちわ
などです。
あとは赤外線温度計があれば便利です↓
Wintall赤外線温度計
¥2,899
一般の量販店に売っているものや、すでに家にある道具で十分です。
最近の2口のガスコンロはSiセンサー(温度センサー)が付いているので、焙煎が進むと火力が弱まってしまいます。
カセットコンロの火力でも十分に焙煎できるので用意しておきましょう。
カセットコンロでおすすめなのはイワタニのタフまるCB-ODX-1-OLです↓
イワタニ タフまるCB-ODX-1-OL
¥7,000
コンロに載せるタイプの焙煎機が欲しくなった場合に耐荷重が20kgまで大丈夫なタフまるはとても役立ちます。
炎ガードがついているので風を気にせず屋外でも使用できるのがいいですね。
焙煎度合いを自分で調整できる
片手鍋焙煎がおすすめの理由は、焙煎度合いを自分で調整できることです。
慣れれば焙煎度合いや焙煎の時間を自分で調節することができます。
中深煎りで1ハゼ8分前後でトータル13分以内など、自分の好みの焙煎度合いにすることができます。
片手鍋焙煎は冬場は鍋が冷えやすいので1ハゼまでの時間が長くなりがちですが、
火加減をうまくコントロールできれば狙い通りに調整することができます。
1ハゼまでの時間を8分前後にすると香りやフレーバーが強くなるんですよね。
後片付けが簡単にできる
片手鍋焙煎がおすすめの理由は、後片付けが簡単にできることです。
ガラスのフタにチャフが付いてしまいますが、お湯で洗い流せばきれいに取ることができます。
焙煎機を分解して掃除するのって意外と大変なんですよね。
また、片手鍋焙煎は焙煎中にチャフもあまり飛び散らないので、掃除機を簡単にかけるだけで済みます。
片手鍋焙煎は後片付けが簡単にできるのも良いところだと思います。
焙煎するコストがかからない
片手鍋焙煎がおすすめの理由は、焙煎するコストがかからないことです。
使用するのはガスボンベだけなので1本あたり335円程度で10回は焙煎できます。
電動で回転する焙煎機だと電気代がかかりますし、チャフコレクターなどの消費電力もバカにならないです。
ガスボンベはイワタニのカセットガスを大量に購入すれば安く済みます。
災害時の備えにもなるのでストックするのに抵抗はないですね。
コーヒー豆の温度変化が分かりやすい
片手鍋焙煎がおすすめの理由は、コーヒー豆の温度変化が分かりやすいことです。
ガラスのフタなので一目超然で温度変化がわかります。
テストスプーンでコーヒー豆を取り出して確認する手間がかなりません。
コーヒー豆の温度変化を理解する一番の方法が片手鍋焙煎だと思います。
最初から焙煎機で焙煎してしまうとコーヒー豆の温度変化をイメージするのが難しいんですよね。
片手鍋焙煎の悪いところ
片手鍋焙煎の悪いところは以下になります。
◾️片手鍋焙煎の悪いところ
・焙煎したては煙臭くなる
・手回し焙煎機よりムラが出やすい
・鍋を振り続けると疲れる
焙煎したては煙臭くなる
片手鍋焙煎の悪いところは、焙煎したては煙臭くなることです。
焙煎機だとチャフと煙を自動的に排出してくれますが、
片手鍋焙煎の場合はフタを開け閉めしないと煙が排出されません。
どうしても、焙煎したてのコーヒーは煙臭さが付いてしまいますが、2、3日もすれば気にならなくなります。
フタを開けて煙の排出を多くすると、今度はコーヒー豆の温度が上がらなくなってしまいます。
焙煎直後の煙臭さは時間が経てば気にならなくなるので、諦めるしかないですね。
手回し焙煎機よりムラが出やすい
片手鍋焙煎の悪いところは、手回し焙煎機よりムラが出やすいことです。
コーヒー豆の温度を上げるためにコンロの火にかけなければならないため、どうしても豆を留めておくことになりムラが出やすくなります。
ずっと片手鍋を振り続ける方法で焙煎している人もいますが、コンロの火力が足りないとなかなか焙煎が進まない場合があります。
火力を少し弱めにして1ハゼまで時間をかけるとムラは少なくなります。
ムラのある状態で後から修正しようとしても難しいんですよね。
鍋を振り続けると疲れる
片手鍋焙煎の悪いところは、鍋を振り続けると疲れることです。
慣れないと片手鍋を振り続けると疲れてしまうので、なるべく軽い片手鍋を探しましょう。
先にも述べましたが、片手鍋はダイソーの16cm(アルミ製フッ素加工)のガラスふた付きの500円のものが軽くて使いやすいです。
鍋の素材ですが
・ステンレス
・アルミニウム
・ホーロー
などがあり、内部にフッ素加工がされたものなどもあります。
私の場合はステンレス製のフッ素加工なしのものを使用しています。
ステンレス製の片手鍋は保温性が高く耐久性があり、ホーローよりも軽くて使いやすいです。
アルミニウム製の鍋は熱伝導率が高いので熱しやすく冷めやすい性質があります。
ステンレス製よりも軽くなるので慣れないうちはアルミ製の方が使いやすいと思います。
自宅でコーヒー豆を焙煎する前に知っておきたいこと
自宅でコーヒー豆を焙煎する前に知っておきたいことは以下になります。
コーヒーの生豆を手に入れる方法
コーヒーの生豆はネットで取り寄せることができます。
初心者におすすめなのは松屋珈琲の生豆ですが、Amazonで検索するとさまざまなお店が生豆を販売しています。
コーヒーの生豆が購入できるおすすめの通販サイトはこちらの記事をご参照ください↓
最近私は「海ノ向こうコーヒー」さんから購入しています。
美味しいコーヒーにするには生豆の品質がとても重要になります。
また、品質が良いとハンドピックの作業が楽になります。
焙煎度合いとハゼの関係
焙煎度合いとハゼ方の関係は上のグラフになります。
◾️ハゼ方による焙煎度合いの区別
・焙煎時に1ハゼが終わるまでが浅煎り
・2ハゼ直前までが中煎り
・2ハゼに入ってからピークまでが中深煎り
・2ハゼのピークがおさまるまでが深煎り
という区別の仕方になります。
初心者は中深煎りから始めた方がいいと思います↓
コーヒー豆のシワが伸びて弾けた状態で2ハゼが起こります。
2ハゼはプチプチという音と香ばしい煙が出てくるのですぐにわかります。
※1ハゼ後に火加減を弱めないとすぐに2ハゼが来てしまうので注意しましょう。
中深煎りの目標時間は以下になります。
・1ハゼ:10分前後
・2ハゼ:15分
・消化:16分
・焙煎指数:1.18〜1.20程度
を目指します。
1ハゼの状態から2ハゼまでをじっくりと時間をかけて焙煎すると生焼けのエグ味がなくなりほのかな苦味のあるコーヒー豆に仕上がります。
私の場合は中深煎りのほのかな苦味が好きなので、2ハゼに入ってから1分以内で煎り止めにします。
もう少し長く焙煎を続けると香ばしさや苦味が強く出てきます。
使用する道具
使用する道具は以下になります。
・片手なべ:φ16cm(ダイソー)又はφ18cm
・カセットコンロ
・キッチンスケール
・タイマー
・ボウル
・ザル
・うちわ
片手なべはダイソーの550円で売っているφ16cmのものが一番使いやすいです。
私は家にあるφ18cmの鍋を使用しています。
キッチンスケールはコーヒースケールを使用しています。
タイマー、ボウル、ザル、うちわはダイソーの100円均一で十分です。
タイマーは焙煎過程の目標時間を測るのに必要です。
スマホのタイマーでも十分だと思います。
実際に中深煎りに焙煎してみる
実際に中深煎りを狙って焙煎してみましょう。
今回、用意した生豆は松屋珈琲のケニアAAです↓
松屋珈琲 ケニアAA 1kg
¥2,350
ケニア独特のフルーティーな風味がクセになるコーヒー豆です。
中深煎りの焙煎手順は以下になります。
◾️中深煎りの焙煎手順
・中火にして生豆を投入する
・鍋を振る火にかけるを繰り返す
・煙が出て1ハゼが鳴り出す
・火加減を弱める
・フタを開閉しながら鍋を振る
・1ハゼが終わったら火を少し強める
・煙が出て2ハゼが鳴り出す
・火を止めて煎り止め
・コーヒー豆をザルに移して冷えたら完成
焙煎動画はこちらをご参照ください↓
中煎りですが鍋の振り方や火加減などは途中まで同じになります。
中火にして生豆を投入
まずはガラスフタ付き片手鍋を予熱しましょう。
カセットコンロは中火くらいでいいと思います。
30秒くらい鍋を温めたら生豆を入れましょう。
生豆を投入したらタイマーをスタートします。
鍋を振る火にかけるを繰り返す
ガラスのフタを閉めて生豆を温めていきます。
鍋を振る(10回前後に)
↓
カセットコンロに置く(2秒)
↓
鍋を振る(10回前後に)
↓
を繰り返します。
しばらくすると生豆から水分が出てきます。
生豆の色が茶色くなると煙が出始めます↓
煙が出て1ハゼが鳴り出す
煙が出てきてパンパンという音が3回くらいなったら1ハゼのサインです。
1ハゼが始まるまでは10分前後が目標ですが、最初の火加減が弱いともう少し時間がかかる場合があります。
1ハゼがなかなか起きない場合はフタの開閉をやめ生豆の温度を下げないようにしましょう。
火加減を弱める
1ハゼがはじまったら火加減を少し弱めます。
1ハゼが激しい場合は火を消しても構わないと思います。
ここで火を弱めないとすぐに2ハゼまで行ってしまうので注意しましょう。
ゆっくりと1ハゼを続けるのが生焼けのエグ味を出さないコツになります。
フタを開閉しながら鍋を振る
1ハゼがはじまったら煙が激しく出てきます。
しっかりと蓋を開閉しながら鍋を振りましょう。
鍋を振る
↓
カセットコンロに置く
↓
フタを開閉する
↓
鍋を振る
を1ハゼの音がしなくなるまでひたすら繰り返します。
1ハゼが終わったら火を少し強める
1ハゼの音がしなくなったら1ハゼの終わりです。
火を少し強めてコーヒー豆の温度を上げていきます。
煙が出続けている状態をなるべく保つようにしましょう。
コーヒー豆の表情を見るとシワが伸びてだんだんと膨らんでいる状態になっていきます。
煙が出て2ハゼが鳴り出す
煙の匂いが香ばしくなったらピチピチという音がしてきます。
この音が2ハゼのサインです。
コーヒー豆が割れて表面から油が出てきてテカリはじめます。
火を止めて煎り止め
2ハゼに入ってしばらくしたら火を止めて煎り止めです。
私はほのかな苦味にしたいので2ハゼに入ってから30秒くらいを煎り止めにしています。
もう少し2ハゼを続けるとさらに強い苦味や甘みが出てきます。
自分の好みの味わいを見つけましょう。
コーヒー豆をザルに移して冷えたら完成
コーヒー豆をザルに移してチャフを飛ばします。
豆自体がかなり熱いので火傷には気をつけましょう。
うちわで下からあおぐとチャフも飛んで豆を冷やすことができます。
今回の焙煎ログは以下になります。
・焙煎前の重量:200.1g
・焙煎後の重量:166.4g
・焙煎指数:1.2025
・1ハゼの時間:11:50
・2ハゼの時間:16:20
・消化の時間:16:30
※焙煎指数は、【焙煎前の重量÷焙煎後の重量】のことです。
狙い通りの焙煎指数になりましたね。
まとめ
今回は自家焙煎で美味しいコーヒーを飲みたい人やコーヒー豆を自分で焙煎したい人に対して、
自宅でコーヒー豆を焙煎するなら片手鍋焙煎がおすすめな理由をご紹介してきました。
まとめると以下になります。
◾️初めてなら片手鍋焙煎がおすすめの理由
・道具を揃える費用がかからない
・焙煎度合いを自分で調整できる
・後片付けが簡単にできる
・焙煎するコストがかからない
・コーヒー豆の温度変化が分かりやすい
◾️片手鍋焙煎の悪いところ
・焙煎したては煙臭くなる
・手回し焙煎機よりムラが出やすい
・鍋を振り続けると疲れる
◾️中深煎りの焙煎手順
・中火にして生豆を投入する
・鍋を振る火にかけるを繰り返す
・煙が出て1ハゼが鳴り出す
・火加減を弱める
・フタを開閉しながら鍋を振る
・1ハゼが終わったら火を少し強める
・煙が出て2ハゼが鳴り出す
・火を止めて煎り止め
・コーヒー豆をザルに移して冷えたら完成
やはり鮮度がいいコーヒーは美味しいというのは事実です!
自分で焙煎するようになるとコーヒーの楽しみ方が広がります。
片手鍋の自家焙煎は簡単に始められるのでぜひチャレンジしてみましょう。
この記事が少しでも自宅でコーヒー豆を焙煎したい人のお役に立てれば幸いです。
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