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【KONO式で迷ったらMDK】割れないコーノ式ドリッパーの選び方と正しい入れ方

コーヒー

コーノ式ドリッパーといえばプロが使用するドリッパーとして有名なので、なかなか初心者にはハードルが高いと思います。

コーノ式ドリッパーは色々な種類があるけど、どれを選んだらいいのかにゃ?

私なら始めてコーノ式ドリッパーを使う人にはMDKをおすすめします↓

Amazonより

コーノ式ドリッパー クリア 2人用 MDK-21
¥1,540

MDKはドリッパーがある程度、抽出速度をコントロールしてくれるのでお湯を注ぎ慣れていない人でも安定した美味しいコーヒーを入れることができます。

また、PCT樹脂(トライタン)なのでひび割れが起きにくく長く使うことができます。

私は1年間で1000杯以上のコーヒーを飲み続けていますが、コーノ式ドリッパーを使い始めてからは毎日コーノ式ドリッパーを使うようになりました。

今回はコーノ式ドリッパーの選び方と正しい入れ方をご紹介します。

この記事を読むと以下のことがわかります。

・コーノ式ドリッパーの選び方

・コーノ式ドリッパーの正しい入れ方

上記のことがわかります。

コーノ式ドリッパーはお湯の注ぎ方で味わいがかなり変わってきます。

毎日ドリップすることが楽しくなるドリッパーだと思います。

コーノ式ドリッパーを購入して自分に合ったコーヒーの味わいを探してみましょう。

自己紹介

Bさん@アーキトリック

建築・古代住居・SFを考えることが大好きな一級建築士です。

暮らしに寄り添った建築士として、日々の暮らしに役立つ情報を発信しています。

世界25カ国以上のコーヒー豆を購入し、1年で1,000杯以上のコーヒーを飲み続けています。

現在コーヒーインストラクターの資格を取るべく奮闘中!

コーヒーの魅力や情報を皆さんと共有するべく、ブログやtwitterで情報を発信しています。

コーノ式ドリッパーの選び方

コーノ式ドリッパーは珈琲サイフォン株式会社で1968年に原型が開発され、MD型として1973年から一般に販売されてるようになりました。

ハリオの円錐形ドリッパーが2005年から販売されたのは、珈琲サイフォン株式会社の円錐形のパテント(特許)が切れたからです。

そのような歴史からコーノ式ドリッパーは円錐形ドリッパーのまさに元祖ともいえるドリッパーになります。

コーノ式ドリッパーの種類

コーノ式ドリッパーには「MD・MDN・MDK」の3種類の型番があります↓

型番MD-21(1-2杯)
MD-41(2-4杯)
MDN-21(1-2杯)MDK-21(1-2杯)
MDK-41(2-4杯)
ロゴKONO CLASSICKONO MEIMONKONOS since1925
素材MD-21 アクリル樹脂
MD-41 PCT 樹脂
アクリル樹脂PCT 樹脂
リブの長さ長め中間短め
抽出口のサイズ大きめ中間小さめ
抽出速度速め中間遅め
向いている人プロ・マニア向けプロ・一般向け一般・初心者向け

それぞれリブの高さや使われている素材などが違います。

コーヒーの味わいに影響が大きいのはリブの高さの違いです。

リブの部分はお湯の抜けが良くなるので、リブが高いと抽出スピードは速くなります。

MD型はリブの高さが一番長いです。

その分、自分でお湯の注ぐ量をコントロールする必要があり、プロ向きとされています。

また、使われている素材に関してアクリル樹脂とPCT樹脂(トライタン)の違いがあります。

アクリル樹脂の場合は耐熱温度が90℃で使い込むほどにクラック(ひび割れ)が入ります

PCT樹脂(トライタン)のものはひび割れが起きにくく長く使うことができます。

コーノ式のドリッパーは消耗品という人も多いのですが…

ハリオV60など他のドリッパーは何年使ってもクラック(ひび割れ)が生じないことを考えると、ドリッパーを消耗品扱いにするのはどうかと思います。

割れないコーノ式ドリッパーなら

・MD-41(2-4杯)
・MDK-21(1-2杯)
・MDK-41(2-4杯)


のどれかがいいと思います。

コーノ式ドリッパーの特徴

リブのついている部分より上部はペーパーフィルターが密着するようにできています。

これにより、コーヒーをドリップする時に生じる泡(アク)が下に落ちるのを防いでくれます

泡(アク)がドリップされてしまうと雑味やエグ味がコーヒーに入ってしまいます。

MDやMDNなどリブの高さがあるのでドームを膨らませてフィルターと注ぐ中心にコーヒー粉の壁を作るなどのテクニックが必要になります。

その点、MDKはリブが短いのでお湯をある程度注げばペーパーフィルターとドリッパーを密着させて泡(アク)を落とすことを防いでくれます。

迷ったらMDKから始めるメリット

迷ったらMDKから始めるメリットは以下になります。

・ドリッパーが抽出速度をコントロール

・割れにくく長く使える素材

・一杯から美味しく入れられる

ドリッパーが抽出速度をコントロール

リブの長さが一番短く、抽出口が小さいので勢いよくお湯を注いでも抽出速度はドリッパーのほうがある程度コントロールしてくれます。

MDやMDNよりも抽出時間がかかる構造になっており、お湯の注ぎ方の違いによる影響を受けにくいドリッパーです。

お湯の注ぎ方はある程度の慣れが必要なので、そんなに気にすることなくドリップできるMDKから始めたほうがいいと思います。

割れにくく長く使える素材

前述しましたが使われている素材がPCT樹脂(トライタン)なのでアクリル樹脂のものよりクラック(ひび割れ)が生じにくくなっています。

アクリル製の年季の入ったコーノ式ドリッパーは、ひび割れからコーヒーが漏れたりするので、割れがひどくなったら交換しなければなりません。

他のドリッパーは割れることなく何年も使えるのを考えると、ドリッパーが消耗品だという考え方は私は賛成できません

なので、PCT樹脂(トライタン)のMDKを長く愛用したほうがいいと思います。

※ちなみにMD-41のプロ用もPCT樹脂(トライタン)でできています。

一杯から美味しく入れられる

リブが短いのでコーヒー粉の量が少なくてもリブのない上部の機能を有効に利用することができます。

MD-41のようにリブが長いと1杯だけ入れる時に泡(アク)を落とさないで入れるのがとても難しいです。

お湯の注ぐ量を集中してコントロールしないといけないのでそれなりのテクニックが必要になります。

その点、MDKはリブの長さが短いので一杯からでもドリッパーの機能を十分に発揮させてドリップすることができます。

コーヒーを一杯分から美味しく入れられるのっていいですよね。

コーノ式ドリッパーで気をつけること

コーヒー粉はお湯を吸い込むと膨らみますが、いったんお湯を止めてしまうと縮まってしまう性質があります。

縮まったコーヒー粉からは再度お湯を注いでも膨らまずに、十分にコーヒーの成分を抽出することができなくなってしまいます。

よって、いかにコーヒー粉にじわじわとお湯を止めないで注ぎ続けるかが重要になります。

コーノ式ドリッパーはこのような考えのもと、蒸らし無しの点滴法で抽出することをすすめています。

コーヒー豆の焙煎度合い

個人的な見解ですが、フレーバー重視の浅煎りのコーヒー豆はハリオV60の方が向いていると思います。

コーノ式ドリッパーはじっくりゆっくりと濃いコーヒーを入れるのに適したドリッパーだと思います。

ですので、焙煎度合いは中煎りから深煎りのコーヒー豆が合うと思います。

私は自分でコーヒーの生豆を焙煎するのですが、いつも中煎りで2ハゼの直前で火を止めています。

中煎りの適度な酸味が残る程度がお気に入りです。

コーヒー専門店によってはおすすめの焙煎度合いは違いますが、

自分の好みの焙煎度合いを見つけるには自分で焙煎してみる方法が一番手っ取り早いと思います。

片手鍋でのコーヒー豆の焙煎のやり方についてはこちらの記事をご参照ください↓

カセットコンロと片手鍋(ガラスフタ付き)があれば簡単にできるのでぜひ試してみましょう。

ちなみに生豆の購入サイトはこちらの記事をご参照ください↓

点滴法とドリップポット

点滴法とは病院の点滴みたいにポタポタと滴を落として抽出することからそう呼ばれています。

この方法は点滴できるドリップポットと、点滴できるだけの技量が必要となる方法です。

コーノ式ドリッパーの場合は最初の蒸らし時間を取らずにポタポタと点滴で注いでじっくり時間んをかけて最初の一滴を落とすのが基本的なドリップ方法になります。

【神回】河野社長直伝『正しい』コーノ式の淹れ方

コーノ式ドリッパーを使うのであれば点滴法はマスターしたいところです。

その場合、ドリップポット選びはとても重要です。

私が使っているのは【珈琲考具ツードリップポットpro】です。

点滴で落としても、勢いよく注いでも常に真下に落ちるドリップポットなのでお湯の注ぐ位置をとてもコントロールしやすいドリップポットになります。

【珈琲考具ツードリップポットpro】についてはこちらの記事をご参照ください↓

器具の温めと入れるお湯の温度

コーノ式ドリッパーでコーヒーをドリップすると時間がかかります。

MDKだと普通のドリップで5分以上はかかります。

冬場などサーバーを温めておかないとぬるいコーヒーになってしまうので、

しっかりとお湯で温めてからドリップを始めましょう。

また、ゆっくりと注いているうちにお湯が冷めてしまうので、入れるお湯の温度は90℃以上で注いが方がいいと思います。

ドリップポットに入れるお湯の量ですが8分目いっぱいに入れたほうがポットの傾きが小さくてすむので点滴法がやりやすいです。

お湯の量が多いとお湯が冷めにくくなるのでお湯はポットに多めに入れてからドリップを始めましょう。

コーノ式ドリッパーの正しい入れ方

実際にコーノ式ドリッパーでコーヒーをドリップしてみましょう。

私が実際にコーノ式MDK-21でドリップしている様子は以下になります↓

コーヒーのレシピ

今回用意したコーヒー豆はケニアの中煎りです。

・コーヒー豆:ケニアAA中煎り
・コーヒー粉の量:14g
・抽出量:230g
・お湯の温度:92℃

ドリップの注意点としては以下に気をつけましょう。

・ポタポタと落とし、底一面にコーヒーがたまるまで点滴法でお湯を注ぐ

・底一面にコーヒーがたまったら500円玉程度の範囲で細くお湯を注ぐ

・1/3〜1/2程度の抽出液がサーバーに溜まったら一気にお湯を注ぎアクを上に浮かす

・人数分の抽出液がたまったらドリパーを外す

・コーヒーサーバーをかき混ぜて濃さを均一にする

コーヒー粉を平にする

コーヒー粉をドリッパーに入れたらポンポンとドリッパーを叩いてコーヒー粉を平らにしましょう。

ポンポンと叩くことでコーヒー粉の隙間がなくなり、お湯の通り抜ける速度を遅くすることができます。

お湯がゆっくりとコーヒー粉を通り抜けることでコーヒーの成分を十分に抽出することができます。

ポトポトと点滴する

中心に向かってポトポトと点滴します。

ハリオV60の場合は30g30秒ほど蒸らし時間をとるのですが、コーノ式の場合はお湯を注いでからの蒸らし時間は取りません。

その代わり、ポトポトと点滴することでじわじわとお湯がコーヒー粉にしみていきます。

この時に気をつけることは

・お湯を回して注がない
通常であればくるぐると回しながらお湯を注いでしまうのですが、点滴法では中央だけにポトポトとお湯を落としていきます。

・腕を固定する
ドリップポットを持つ腕の脇を締めて点滴の落ちる角度を固定します。
片方の手で支えて手がぶれないように注意しましょう。

1:30くらいするとポタポタと抽出液が落ち始めます。

コーヒーサーバーの底一面に抽出液が広がるまで点滴法でお湯を注いでいきます。

底一面に抽出液が広がったら次の注ぎ方に移行します。

ある程度の範囲でお湯を細く注ぐ

底一面まで広がったら、点滴から細いお湯にして抽出していきます。

そして細いお湯を小さく回して500円玉程度の大きさに広げます。

そして少しずつ円を広げながら、じっくり抽出していきます。

この時の注意点はドリッパーの水位を下げないことです。

水位が下がると雑味やエグ味の原因につながります。

いっぱいにお湯を注ぐ

1/3~1/2程度の抽出液がサーバーに溜まったら、そこからは一気に注ぎます。

というのもドリッパーの上の泡はアクと呼ばれるように雑味やエグ味の原因につながります。

そのアクをサーバーに落とさないために水位を上げて落ちないようにするのです。

落ち切る前にドリッパーを外す

どのドリッパーでも同じことが言えますが、人数分のコーヒーを抽出したら、すぐドリッパーを外しましょう。

そのまま最後まで放っておくと、出涸らしが混じってしまい、折角上手に淹れたのに雑味やエグ味まで抽出されてしまいます。

特に点滴法の場合は、抽出することに気を取られがちです。

人数分に達したか確認することが疎かにならないよう、くれぐれも注意してください。

サーバーをかき混ぜる

抽出されたコーヒーはそのままでは濃さがまばらなので、コーヒーサーバーをかき混ぜて濃さを均一にしましょう。

最初に抽出された抽出液の方が濃いのでしっかりとかき混ぜましょう。

一杯だけの抽出でもコーヒーサーバーを使えばしっかりとかき混ぜられます。

完成

濃ゆいコーヒーが抽出できました。

ケニアの中煎りは、ほのかな酸味と苦味のバランスが絶妙でコクがあるコーヒーですね。

コーノ式ドリッパー(MDK-21)を買ってから毎日入れていますが、もうこの味わいが当たり前になってしまいました。

MDNはカラーバリエーションが豊富ですが、素材がアクリル樹脂なので使っているうちに割れてしまいます。

コーノ式ドリッパーを購入するならMDKから始めることをおすすめします↓

コーノ式ドリッパー クリア 2人用 MDK-21
¥1,540

まとめ

今回はコーノ式ドリッパーのどれを選んでいいかわからない人やコーノ式ドリッパーの正しい入れ方を知りたい人に対して、

コーノ式ドリッパーの選び方と正しい入れ方についてご紹介してきました。

まとめると以下になります。

■コーノ式ドリッパーの種類

型番MD-21(1-2杯)
MD-41(2-4杯)
MDN-21(1-2杯)MDK-21(1-2杯)
MDK-41(2-4杯)
ロゴKONO CLASSICKONO MEIMONKONOS since1925
素材MD-21 アクリル樹脂
MD-41 PCT 樹脂
アクリル樹脂PCT 樹脂
リブの長さ長め中間短め
抽出口のサイズ大きめ中間小さめ
抽出速度速め中間遅め
向いている人プロ・マニア向けプロ・一般向け一般・初心者向け

■迷ったらMDKから始めるメリット

・ドリッパーが抽出速度をコントロール

・割れにくく長く使える素材

・一杯から美味しく入れられる

■コーノ式のドリップの注意点

・ポタポタと落とし、底一面にコーヒーがたまるまで点滴法でお湯を注ぐ

・底一面にコーヒーがたまったら500円玉程度の範囲で細くお湯を注ぐ

・1/3〜1/2程度の抽出液がサーバーに溜まったら一気にお湯を注ぎアクを上に浮かす

・人数分の抽出液がたまったらドリパーを外す

・コーヒーサーバーをかき混ぜて濃さを均一にする

コーノ式ドリッパーはお湯の注ぎ方で味わいがかなり変わってきます。

毎日ドリップすることが楽しくなるドリッパーだと思います。

コーノ式ドリッパーを購入して自分に合ったコーヒーの味わいを探してみましょう。

この記事でコーノ式ドリッパーを使って美味しいコーヒーを楽しむ人が少しでも増えてくれれば幸いです。

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