私は統合失調症を2度発病しました。
1度目は2006年5月、2度目は2016年9月です。
統合失調症は、妄想や幻聴がひどくなりこころや考えがまとまりづらくなってしまう病気です。
統合失調症の治し方についてはこちらの記事をご参照ください↓
私の場合は統合失調症の陽性症状だったため、
幻覚と妄想がひどくなり、周りの人には聞こえない声が聞こえる幻聴などの症状がありました。
不思議なことがいっぱい起こるにゃ?
統合失調症の陽性症状だと不思議なことがいっぱい自分の周りで起こります。
だいぶ昔のことなので、忘れてしまっていることもありますが、
当時のメモ書きやツイッターなどを頼りに、私が体験した出来事を書き記しておこうと思います。
今回の対象者は以下の人たちに向けて記事を書いています。
・統合失調症の症状がどのようなものか知りたい人
・私に起こった統合失調症の体験談を知りたい人
上記の方々に対して、私に起こった不思議なことや体験したことをご紹介します。
この記事で統合失調症に悩んでいる人や友達がなってしまった時など、
症状の理解に少しでも役に立ってくれれば幸いです。
自己紹介
Bさん@アーキトリック
建築・古代住居・SFを考えることが大好きな一級建築士です。
暮らしに寄り添った建築士として、日々の暮らしに役立つ情報を発信しています。
設計事務所のブログを始めて2年目で月間25000PVを達成!
コメント欄はこれまで皆さんが経験してきたことを発信する場として使っていただければ幸いです。
役立つ情報をみんなで共有できるような書き込みは大歓迎です。
一度目の体験談
最初に統合失調症の症状が出たのは、仕事によるストレスや睡眠不足が原因です。
当時、東京の大手設計事務所から引き抜きがあり、その設計事務所で頑張り過ぎてしまったからだと思います。
静岡からトランクケースひとつ持ってホテルやウィークリーマンションの慣れない生活を送りながら、毎日徹夜続きで仕事をこなしていました。
脳を休める暇もなく常に100%フル稼働しているような状態だったと思います。
最初の兆し
最初の兆しは、徹夜続きで仕事をしている時に同僚のヒソヒソ話が耳に入ったことがきっかけだったと思います。
私は元来、耳がよく聞こえる方なので小声の会話でもしっかりと聞こえてしまいます。
その時に、私の噂をしているのを耳にしてしまいました。
それ以降、誰かが会話していると、
「自分のことを話しているのではないか?」
と自意識過剰?な状態になってしまいました。
その結果、話の内容が自分しか知り得ない情報だったりしたので、
「会話が盗聴されている」
「生活しているところを盗撮されている」
などと妄想を抱くようになりました。
ソクラテスが降りてくる
当時はウィークリーマンションに住んでいたのですが、
盗撮されていることの不安が毎日が続きました。
盗撮していることの証拠を探ろうと、色々と罠を仕掛けたり不審な行動をしていたと思います。
そのうちに、盗撮されていることを楽しむようになってしまいましたw
スーパーや100均で買い物をするときに、いいものを選ぶとピンポーンと正解を知らせる音がしたり、
買ったものには必ず髪の毛が結ばれていました。
(これはいま考えると幻聴や幻覚だったのかもしれませんが…)
そんな最中、私の様子がおかしいと思った友人が食事に誘ってくれました。
彼は私を大手設計事務所に引き抜きした人物です。
食事をしながら最初はいま働いている設計事務所の悪いところなどを話していたのですが、
学生時代からの仲ということもあり、会話の方向性が哲学的な話題になりました。
会話が盛り上がっている時に、
頭の上の方からソクラテスが降りてきたのを今でも感覚として覚えていますw
鳥肌が立ち、震える様子を見て、友人は驚きました。
突然、人格が変わったように私は話し出しました。
友人は、「信仰宗教で洗脳されてしまった人がする目だ」と言っていました。
その時はそれで終わったのですが、それ以降その友人とは会わなくなり、今でも疎遠になっています。
テレビとの会話
それ以降も仕事に全力で取り組んでいる毎日を過ごしていました。
しかしながら、今まで普通にやれていたことが難しくなってしまい、
簡単な作業もできない状態になってしまいました。
上司が異変に気づいたのはその頃だったと思います。
私がおかしな状態になっているのを察したのか仕事を休むように上司から言われました。
ウィークリーマンションでテレビをつけっぱなしで寝ていると、自分の考えに同調してテレビの会話が変化していることに気づきました。
夜中のNHKの番組だったと思います。
その時は自分がうまくやれないことへの不満や苛立ちがあったと思います。
その心に溜まってしまったものを吐き出すようにテレビに対しての会話を始めていました。
テレビは自分の思い通りに字幕をつけたり、出演者と会話することができました。
テレビとの会話を楽しんでいると、突然、雷が近くで落ちて停電してしまったので、
その日はそのまま眠ってしまいました。
実家で療養することをすすめられる
休みが終わって会社に出社したら、上司に呼び出されました。
私の症状を確かめるみたいな会話でした。
「いまでも盗聴されていると思うのか?」
といった内容の話だったともいます。
その会社ではブラックすぎて統合失調症を発症する人が多いらしく、
会社側がこれ以上は働けないと判断した結果だと思います。
「この会社はまだ働く環境まで整える余裕のない段階なので、
頑張りすぎると精神的に病んでしまう人が多いんだよ」
「これ以上働かせることはできないので、実家に帰って療養しなさい」
と言った内容だったと思います。
私も実家でオヤジが酒を飲んで暴れてしまっていることが心配だったので、
この病気が治ったら戻ってくることを約束して、実家に帰ることを承諾しました。
しかしながら、会社に戻ることは結果としてなかったのですが…
悪魔と天使
妄想や幻聴がひどくなったときに、人間には2種類のタイプがいることに気がつきました。
・こころで思っていることと反対のことを言える人と言えない人
・世の中の人間は悪魔と天使のどちらかの属性に別れている
などの妄想に取り憑かれるようになり、
東京は悪魔属性の人に支配されていると思うようになりました。
この頃、人のこころの声が聞こえるようになっていました。
いま考えると、顔の表情から察して声が幻聴として聞こえたんだと思います。
こころの声が聞こえることや監視されているなどの妄想はまだありました。
東京から実家に帰る途中で監視の目を巻いてやろうと思い、
東京駅からの新幹線の切符を買ったにもかかわらず、品川駅まで電車でいきそこから新幹線で帰ったりしました。
実家に戻ってから治るまで
実家に戻ってからも監視されていることや妄想は続いていました。
実家に戻ってからも不思議な体験は色々ありました。
何気なく買ったライターのシールを剥がすと
「Keep your mouth shut , your eyes open .」
と書かれていたり、
看板の文字が天地人から天人地に変わったりしてました。
そのうちに自分のこころと戦いだして、1週間ほど食べ物を口にしなかった時期もありました。
ガリガリに痩せてしまって意識がもうろうとする中、自分の頭の方から大蛇が抜け出ていく感覚がありました。
よく見ると、床の間にとぐろを巻いた大蛇がこちらを見ていて、私は怖くなり部屋から飛び出てしまいました。
監視されているという妄想はまだあったのですが…
その頃から、
「こうしている自分で何が悪いの?
人間だもの…w」
というように、相田みつおバリに開き直ることにしたらとても気が楽になりました。
症状が落ち着いてきて1ヶ月が経った頃、
人材派遣会社に行くという約束を思いだし、
もう一度、東京に行く決心をしました。
東京へ行くのは正直とても大変でした。
悪魔のこころに支配されている敵地に行くようなストレスを感じていました。
人材派遣会社に行く途中の横断歩道で倒れ込んでしまい嘔吐しました。
呼吸と心拍数が速くなり、やっとの思いで人材派遣会社に着くことができました。
「せっかく契約したのに途中で仕事を投げ出す形になってしまい申し訳なかった。」
と謝った記憶があります。
正直なところここら辺の記憶はあまり覚えていませんが、
人材派遣の会社から両親に精神的な病で働けなくなった報告があったのはこの頃だと思います。
しばらくして精神科のある病院に通院することになりました。
実家に戻ってからは友達と釣りをしたり、カラオケに行ったりして遊びながら過ごしました。
働いた期間が短かったにもかかわらず、満額の給与がもらえたのでお金には困りませんでした。
精神科のある病院で処方してもらった薬が効いたみたいで、
しっかりと睡眠が取れるようになり、
妄想の症状も次第になくなっていきました。
薬が効いたことも大きいと思いますが…
一緒に遊んでくれる友達や両親がいたから回復できたのだと感謝しています。
その時期に考えていたことは綿密に書かれた手帳として残っていますが、
今の私には理解できないことがたくさんあります。
ある意味、人間というものについて悟っていたのだと思います。
設計事務所を立ち上げて独立を決意したのもこの時期になります。
いま考えると監視されているという妄想は、
自分の中の正常なもう一人の自分に監視されていたのではないかと思います。
つづきはこちらへ
長くなってしまいそうだったので2話構成にします。
つづきを読みたい方はこちらからどうぞ↓
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