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次の転職先を探す前に独立を考えている建築士が考えるべき5つのこと

その他

一級建築士をとったら独立を考えている人は多いと思います。

しかしながら、独立してしまうと仕事量が激減するので思うようにキャリアを積めない場合があります。

独立してからキャリアを積むことは難しいかにゃ?

キャリアを積める仕事の巡り合わせはその人の持っている人脈や運によるものが大きいと思います。

私は転職を3回してから建築士として独立しました。

独立して今年で16年目(2022年現在)になりますが、

会社にいた頃の方がキャリアを積むにはいい環境だったと思います。

実際のところ独立してから木造や鉄骨造の建物は作りましたが、RC造の建物はなかなか仕事の機会が巡ってこない…

恥ずかしい話、アトリエ系設計事務所にいた頃にRC造のマンションの基本設計をやっていたくらいしか経験がありません。

もう少しアトリエ系設計事務所にいれば、RC造の実施設計や現場監理のキャリが積めたので後悔しています。

この記事は、そんな後悔している自分が過去の浅はかな自分に対してのアドバイスする気持ちで書いています。

今回の対象者は以下の人たちに向けて記事を書いています。

・一級建築士をとったけど次の転職先をどうするか悩んでいる人

・独立するためにどういったキャリアを積んだらいいのか悩んでいる人

上記の方々に対して、独立を考えている建築士が次の転職先を探す前に考えなければならないことや在職中にやるべきことなどを紹介します。

この記事で独立後に後悔することがない人生を送る手助けになってくれれば幸いです。

自己紹介

Bさん@アーキトリック

建築・古代住居・SFを考えることが大好きな一級建築士です。

暮らしに寄り添った建築士として、日々の暮らしに役立つ情報を発信しています。

設計事務所のブログを始めて2年目で月間25000PVを達成!

コメント欄はこれまで皆さんが経験してきたことを発信する場として使っていただければ幸いです

役立つ情報をみんなで共有できるような書き込みは大歓迎です。

転職先を選ぶ前に考えること

独立を考えている建築士が次の転職先を探す前に考えることは以下になります。

・独立した自分を想像する

・身に付けたい能力を考える

・自分に足りないものを考える

・自分の時間がしっかりと持てるか

・設計事務所以外の選択肢

独立した自分を想像する

転職先を選ぶ前にすることは独立した自分を想像することです。

独立した自分が想像できるということは自分のことを客観視できていることになるからです。

例えば住宅作家になって独立した自分を想像できているのであれば、月に何件の案件をこなさないといけないのかを考えたり、

安定的に案件を取るために何が必要なのかを考えることができます。

独立した自分を想像できない場合はどうすればいいにゃ?

確かに独立した自分をどこまで具体的に想像できるのかは難しいです。

実際に独立してからのことは、その人の持つ人脈や運によって左右される部分が大きいので、自分が想像した通りに行くことは少ないのも事実です。

しかしながら、独立した自分を想像できているからこそ、それに近づくために仕事に対してのモチベーションを保つことができ、

努力の積み重ねの結果として、想像した自分になれると思います。

よって、転職先を選ぶ前にすることは独立した自分を想像することが必要になります。

身に付けたい能力を考える

転職先を選ぶ前にすることは身に付けたい能力を考えることです。

身につけたい能力がわかればそれを身につけるために頑張れるからです。

私の場合は建築工事の規模が大きくなっても設計できる能力を身につけるために、

アトリエ系→中小企業→大手設計事務所と転職していきました。

その能力は独立するために必要かにゃ?

確かに、独立してから大きな仕事を請けることはありませんが、

工事予算がおきくなればその仕事に関わる人間も多くなり、スケジュール管理や人間関係が複雑になり、自分には向いていないと思いました。

そんな経験から、自分の仕事のスタイルは自分の手の届く範囲の建築がいちばんあっているということを知ることができました。

身につけたい能力を考えて転職を繰り返した結果で分かったことです。

独立を考えている建築士にとって自分の能力の適正範囲を知るために重要なことだと思います。

自分に足りないものを考える

転職先を選ぶ前にすることは自分に足りないものを考えることです。

自分に足りないものがあればそれを補うために必要なことがわかるからです。

例えば、設計はできるけど仕事をとってくる営業力が足りないことわかれば、

紹介サービスやホームページなどにお金をかけて代わりに営業してもらう体制を作ることができます。

自分に足りないものってどうすればわかるにゃ?

確かに会社にいると自分に足りないものってわかりずらいと思います。

独立して全てを自分がやるようになると足りないものはわかるのですが…

そんな時は同僚や上司に自分には何が足りないのかを聞いてみるといいかも知れません。

自分に足りないものがわかればそれを補うために何が必要なのか考え、対策を練ることができます

そのためにも、自分に足りないものを考えることが必要だと思います。

自分の時間がしっかりと持てるか

転職先を選ぶ前にすることはその転職先で自分の時間がしっかりと持てるかを確認することです。

自分の時間がしっかりと持てないと独立するための準備ができないからです。

会社でどれだけ頑張っても会社の手柄になることの方が多いです。

私の場合は自分の時間を作ることをせずに100%で仕事に徹してしまい、精神的に病んでしまった過去があります。

仕事に対して全力でやらなければ自分に身につかないんじゃにゃい?

確かに全力を出して取り掛からなければならないこともありますが…

普段は出しても7割程度の力で仕事をこなすように心がけることが必要だと思います。

仕事に慣れれば自然にレベルアップして7割程度の力で取り組んでも評価されるようになるからです。

残り3割余力があれば、独立するための準備や考える時間が取れると思います。

そのためにも、その転職先で自分の時間がしっかりと持てるかを確認することが必要だと思います。

設計事務所以外の選択肢

転職先を選ぶ前にすることは設計事務所以外の選択肢も考えることです。

工務店や建設会社の設計部などに転職すると独立するのが早くなるからです。

工務店や建設会社上がりの設計事務所の代表はたくさんいます。

独立を考えるのであれば工務店に転職する方がいい理由については以下の記事をご参照ください↓

工務店や建設会社で何が得られるにゃ?

工務店や建設会社では以下のことが学べます。

・職人さんとの信頼関係
・建築のコスト感覚
・社長の営業スキル
・現場の納め方
・改装工事の知識

どれも独立してからとても役に立つ事ばかりです。

設計事務所だけだと長く務めなければ得られない経験が多いので、

工務店や建設会社では以下のことが学べます。

・職人さんとの信頼関係
・建築のコスト感覚
・社長の営業スキル
・現場の納め方
・改装工事の知識

どれも独立してからとても役に立つ事ばかりです。

設計事務所だけだと長く務めなければ得られない経験が多いので、

独立を考えているのであれば、工務店や建設会社に転職することを私はおすすめします。

在職中にやるべきこと

独立を考えている建築士が在職中にやるべきことはたくさんあります。

これをやらないと後々の後悔につながるのでしっかりと確認しておきましょう。

独立前に準備すべきこと

独立前に準備すべきことは以下になります。

・事務所内での引き継ぎ

・構造や設備の相談先を作る

・他の設計事務所との協力関係

・施主や取引先へのお知らせ

・建設会社とのコネクション

どれもまだ勤務しているからこそできることです。

最大限にまだ勤務していることを利用して独立する前の準備をしておきましょう。

また、独立してからも現在の会社と良好な関係を築くためにも、事務所内での引き継ぎはしっかりと行いましょう。

私はこれをやらずに退職してしまったので、完全に前の会社とは疎遠になってしまいました。

前の会社と良好な関係があると仕事がない時に仕事を振ってくれたりするのでとても助かると思います。

アトリエ系設計事務所の場合

アトリエ系設計事務所の場合でやっておくべきことは以下になります。

・仕事に対する姿勢や思想を学ぶ

・基本設計で関係法令を学ぶ

・実施設計での図面の描き方を学ぶ

・打合せで施主が求めることを学ぶ

・現場監理のしかたを学ぶ

・事務所OBと仲良くなる

・建設会社とのコネクションを作る

私の場合は実施設計や現場監理、建設会社とのコネクション作りをする前に転職してしまい後悔しています。

最初にアトリエ系設計事務所に就職すると、一級建築士の勉強をやりながら仕事をしなければならないのであまりおすすめではありません。

一級建築士の勉強が大変で仕事がおろそかになってしまうからです。

アトリエ系設計事務所では仕事に集中した方が得られるものが多いと思います。

一級建築士の勉強に集中したいのであれば、休職するか転職することをおすすめします。

SNSなどでの影響力を付ける

SNSなどでの影響力を付けることも在職中にやるべきことの一つです。

これからの建築士はSNSやブログなどでの影響力を付けることがとても重要になると思います。

影響力がないと自分の考えを主張しても共感を得られないし自分の仕事が認められないからです。

クライアントが満足すればいいんじゃにゃい?

と思うかもしれませんが、それだけでは次の仕事につながっていかないと思います。

これからの建築設計はクライアントからだけでなく、より多くの人から共感を得ることが次の仕事につながる時代だと思います。

よって、より多くの人の共感を得るためにSNSやブログなどでの影響力が必要だと思います。

まとめ

今回は一級建築士をとったけど次の転職先をどうするか悩んでいる人や独立するためにどういったキャリアを積んだらいいのか悩んでいる人に対して、

独立を考えている建築士が次の転職先を探す前に考えなければならないことや在職中にやるべきことなどを紹介してきました。

まとめると以下になります。

■転職先を選ぶ前に考えること

・独立した自分を想像する

・身に付けたい能力を考える

・自分に足りないものを考える

・自分の時間がしっかりと持てるか

・設計事務所以外の選択肢

仕事に追われて自分自身を客観的に見れないと独立を考える準備をすることができないと思います。

独立を考えているのであれば、時間的を作り毎日の積み重ねをする努力が必要になります。

しっかりと準備を万全にしてから独立して最強の設計事務所を目指しましょう。

この記事で独立後に後悔することがない人生を送る手助けになってくれれば幸いです。

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