本て知らないうちに増えていきますね…
本棚を整理していたら常に定位置をキープしている本が何冊か合ったので、今回はその本たちをご紹介しようかと思います。
本棚を見るとその人が何を仕事にしているのかがわかります。
今でも近くに置いておきたい本ってにゃに?
建築基準法をはじめ消防法、条例、風営法の本や木造の納まりを確認する本など様々ですが、
設計事務所の実務でよく使う本は置いておきたいです。
今回の対象者は以下の人たちに向けて記事を書いています。
・設計事務所の実務で必要な本を知りたい人
・仕事場に必要な本だけを置いておきたい人
上記の方々に対して、設計事務所の実務で必要だった10冊の本をご紹介します。
この記事が設計事務所の実務に必要な本の選択に少しでも役に立ってくれれば幸いです。
自己紹介
Bさん@アーキトリック
建築・古代住居・SFを考えることが大好きな一級建築士です。
暮らしに寄り添った建築士として、日々の暮らしに役立つ情報を発信しています。
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役立つ情報をみんなで共有できるような書き込みは大歓迎です。
実務で必要だった10冊の本
実務で必要だった10冊の本は以下になります。
①建築基準法関係法令集
②建築申請memo
③建築消防advice
④東京都建築安全条例とその解説
⑤風営適正化法令集
⑥フラット35対応木造住宅工事仕様書
⑦木造住宅のための住宅性能表示
⑧ゼロからはじめる木構造
⑨建築工事の進め方木造住宅
⑩鉄骨造入門 設計の基本とディテール
建築基準法関係法令集 建築資料研究社
建築基準法のオレンジ本です。
2022年度版から横書きのオレンジ本が出ました。
以前は縦書きだったので読みづらいという人もいるかもしれませんが…
日建学院に通っていた頃、このオレンジ本を使用していたので一級建築士をとってからも縦書きのオレンジ本を使うようになりました。
横書きになってからはまだ購入していませんが、本棚にあるとオレンジ色で目にとまりやすいのでこのオレンジ本を常に常備しています。
建築申請memo 建築申請実務研究会
建築基準法をわかりやすく解説している本です。
図解や表などで文章からでは理解しづらいものも一目瞭然でわかりやすくまとめられています。
オレンジ本を買うときはこの申請memo、消防adviceをセットでいつも購入します。
この三冊があればとりあえず建築基準法で分からないことは自分で調べることができます。
2022年度版はカラー印刷でとてもみやすくなっています。
申請する人の立場に立った分かりやすい本だと思います。
建築消防advice 建築消防実務研究会
消防法をわかりやすく解説している本です。
店舗設計をやっているときは消防法は必須だったので、いまだに近くにないと不安になってしまう本です。
消防adviceも申請memoと同様にわかりづらい法規を図解や表で一目瞭然にわかりやすくまとめられています。
消防設備のついている建物の改装やリノベーションをする時には、この本を持って消防署に打ち合わせに行くようにしています。
東京都建築安全条例とその解説 東京都建築士会
東京の設計事務所にいた頃によく使っていた解説本です。
東京都建築安全条例はネットでも読むことができますが、詳しく解説された本はこれ以外にないと思います。
東京の設計事務所でアパートやマンションの設計をしていた頃よく使っていました。
事務所の先輩から事務所に入って最初に購入をすすめられた一冊です。
今は静岡県に住んでいるために使わなくなりましたが、
同様の条例を東京都ではどのように解釈されているのかを調べるときに使っています。
風営適正化法令集 風営適正化法研究会
パチンコ屋の改装をしたときにお世話になった法令集です。
前の会社でホテルや旅館の改装をメインで仕事をしていたので旅館業法などを調べるのにも役に立ちました。
解説本ではなく法令集なので理解するのが難しいのですが、旅館やパチンコ屋の改装をする時には必要となる一冊です。
フラット35対応木造住宅工事仕様書 独立行政法人住宅金融支援機構
フラット35の住宅金融公庫から融資を受ける場合に必要な本です。
施工方法や耐震性、断熱性など住宅に必要な一定レベルの性能を確保するにはどうしたらいいか非常に参考になる一冊です。
私はこのフラット35の木造住宅工事仕様書が木造をつくる上で基準となる施工方法だと考えています。
フラット35を利用しない木造住宅でも設計図書にこの仕様に準ずるよう記載して施工してもらうようにしています。
木造住宅のための住宅性能表示 公益財団法人日本住宅・木材技術センター
最近では住宅性能評価をとる住宅も増えてきました。
しっかりと住宅性能評価について学びたい時に必要な一冊です。
私は長期優良住宅の申請をする際にこの本を参考にしました。
図解もありとてもわかりやすい本だと思います。
ゼロからはじめる木構造 エクスナレッジ
なぜそのような施工方法になるのかなど、木構造が根本からわかる一冊です。
地震に強い木造住宅をどのように作ればよいのかなどとっつきにくいとっつきにくい木造の構造設計について、はじめての人にも分かりやすく解説しています。
柱・梁の役割、床・小屋の役割、地震に弱い建物のかたちなど、豊富なイラストと平易な文で、学生から設計初心者まで構造の基礎を手軽に学びたい人に最適です。
建築工事の進め方木造住宅 市ケ谷出版社
木造住宅ができるまでの一通りの流れを実際の写真付で解説してくれる一冊です。
各工事ごと注意するポイントなどが簡潔に説明されているので、工事を実際に進めるときにはこの参考書を手元においておけば安心です。
細かな施工方法などは「木造住宅工事仕様書」に戻ることが必要ですが、セルフビルドをやっていると細かなところが気になりがちです。
工事を始める際に大まかに写真でイメージをとらえ、おさえるべきポイントをみるだけでも1日の作業のはかどり具合は違ってきます。
鉄骨造入門 設計の基本とディテール 彰国社
鉄骨造を作るときや改装するときに役に立つ一冊です。
鉄骨造の部材や施工方法などが詳細図付きで説明されています。
鉄骨造の平面図、断面図をの書き方なども描かれているので鉄骨造を扱う時にはとてもためになる本だと思います。
私は初めての実施設計が鉄骨造だったのでこの本を参考に建物を設計しました。
いま見てもとても役に立つ一冊だと思います。
まとめ
今回は設計事務所の実務で必要な本を知りたい人や仕事場に必要な本だけを置いておきたい人に対して、
設計事務所の実務で必要だった10冊の本をご紹介してきました。
まとめると以下になります。
■実務で必要だった10冊の本
①建築基準法関係法令集
②建築申請memo
③建築消防advice
④東京都建築安全条例とその解説
⑤風営適正化法令集
⑥フラット35対応木造住宅工事仕様書
⑦木造住宅のための住宅性能表示
⑧ゼロからはじめる木構造
⑨建築工事の進め方木造住宅
⑩鉄骨造入門 設計の基本とディテール
設計事務所ならどの本も近くに置いておきたい一冊だと思います。
扱う建築が違えばまた違った本があると思いますが、
今回は私の本棚の常に定位置を占めている本を紹介してみました。
この記事が設計事務所の実務に必要な本の選択に少しでも役に立ってくれれば幸いです。
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