自分は中煎りの焙煎度合いが好きなのですが、時々コーヒー豆専門店で浅煎りのコーヒー豆を楽しんでいます。
コーヒー豆は焙煎度合いによって入れ方を工夫するとさらに美味しい味わいのコーヒーが抽出できます。
どうやって入れからの工夫をすればいいにゃ?
一番手取り早いのは焙煎度合いによってドリッパーを使い分けることです。
コーヒードリッパーはたくさん種類がありますが、ドリッパーにこだわれば自分に合ったコーヒーの味を表現できるようになります。
私は1年間で1000杯以上のコーヒーを飲み続けていますが、購入してきたコーヒー豆の焙煎度合いによってドリッパーを使い分けています。
今回はコーヒー豆の焙煎度合いでのドリッパーの使い分けについてご紹介します。
この記事を読むと以下のことがわかります。
・焙煎度合いと味わいの違い
・焙煎度合いとドリッパーの関係
上記のことがわかります。
コーヒーは嗜好品なので何が正解というわけではないので、自分の一番入れやすいコーヒードリッパーが一番だと思います。
ただ、焙煎度合いによってドリッパーを使い分けるとさらにコーヒー豆本来の味わいが楽しめるようになります。
まずは、自分がどの焙煎度合いのコーヒーが好きなのかを把握し、それに合ったドリッパーを使ってコーヒーを抽出してみましょう。
自己紹介
Bさん@アーキトリック
建築・古代住居・SFを考えることが大好きな一級建築士です。
暮らしに寄り添った建築士として、日々の暮らしに役立つ情報を発信しています。
世界25カ国以上のコーヒー豆を購入し、1年で1,000杯以上のコーヒーを飲み続けています。
現在コーヒーインストラクターの資格を取るべく奮闘中!
コーヒーの魅力や情報を皆さんと共有するべく、ブログやtwitterで情報を発信しています。
コーヒー豆の焙煎について
焙煎度合いによってドリッパーを変えたほうがコーヒーが美味しく抽できます。
焙煎度合いは大きく分けて浅煎り、中煎り、深煎りの3種類がありますが、
それぞれの焙煎度合いによってどのようにコーヒーを抽出したらいいのかが変わってきます。
まずは焙煎度合いと味わいの違いについいて見ていきましょう。
焙煎度合いと味わいの違い
コーヒー豆の焙煎度合いは、大きく分けると「浅煎り」「中煎り」「深煎り」の3段階ですが、さらに細分化した“8段階”の焙煎度合いが基本となります。
豆の銘柄や品種などによって多少の違いはありますが、一般的に「浅煎り」であるほどコーヒーの味は酸味が強く、「深煎り」であるほど苦味が強くなります。
焙煎の度合いは、火入れ後の茶褐色の濃さ(焦げ具合)を見れば一目瞭然で、8つの段階ごとにそれぞれの風味や特徴があります。
・ライトロースト(浅煎り)
・シナモンロースト(浅煎り)
・ミディアムロースト(中煎り)
・ハイロースト(中煎り)
・シティーロース(中深煎り)
・フルシティーロースト(中深煎り)
・フレンチロースト(深煎り)
・イタリアンロースト(深煎り)
焙煎時に1ハゼが終わる頃合いが浅煎り、2ハゼ直前が中煎り、2ハゼに入ってからが深煎りという区別の仕方になります。
2ハゼ前後でコーヒーの味わいはかなり変わります。
酸味が苦手な人は2ハゼに完全に入れたほうがいいかもです。
中深煎りの焙煎の仕方についてはこちらの記事をご参照ください↓
浅煎り (Light Roast):
豆は浅い茶色から薄い茶色で、表面には油がほとんど出ていません。
酸味とフルーティーな味わいが際立っており、豆の原産地の風味がよく感じられます。
より多くのカフェインが残り、個々の豆の特徴が引き立ちます。
ルワンダやエチオピアなどの産地のコーヒー豆は浅煎りで楽しむ場合が多いです。
中煎り (Medium Roast):
豆は茶色から中程度の深い茶色で、表面にはわずかに油が見られることがあります。
酸味はやや減少し、豆の風味と甘味がバランスよく感じられます。
より広く受け入れられる味わいで、一般的な朝食用のコーヒーとして人気です。
程よい酸味が好きな人やコーヒーのバランスが取れているほうが好みな人には中煎りから中深煎りくらいが適しています。
ケニアやコロンビアなどの産地のコーヒー豆は中煎りから中深煎りで楽しむ場合が多いです。
深煎り (Dark Roast):
豆は濃い茶色からほとんど黒に近い色合いになり、表面には油が多く見られます。
酸味はほとんど感じられず、焙煎の風味と苦味が強い味わいです。
チョコレートや焦げたような風味が現れ、しばしばフルボディで力強い味わいに仕上がります。
コーヒー豆の香ばしい風味や苦味のある濃厚な味わいが好きな人に好まれます。
マンデリンやトラジャーなどの産地のコーヒー豆は深煎りで楽しむ場合が多いです。
コーヒー豆の鮮度の違い
コーヒーの味わいには焙煎してからのコーヒー豆の鮮度も大きく関わってきます。
焙煎日はまだ味わいが定着していない感じですが、3日経つと味わいが落ち着いてコーヒー豆本来の味わいが楽しめます。
焙煎の仕方にもよりますが、鮮度がいいコーヒー豆だと時間経過とともに味わいの違いが楽しめます。
時間経過とともに落ち着いたほのかな酸味が出てきたり、焙煎した日のコーヒーは香ばしさが強かったりします。
好みにもよりますが、コーヒー豆の鮮度があるほうが美味しくいただけます。
焙煎日から7〜10日が一般的な目安となります。
焙煎度合いとドリッパーの関係
焙煎度合いとドリッパーの選択は考えたほうがいいと思います。
上の図は私が考える焙煎度合いとドリッパーの関係図になります。
浅煎り、中煎り、深煎り、鮮度の良いコーヒー豆などそれぞれの特徴を活かした抽出法が好ましいので、
焙煎度合いによってドリッパーを変えることが好ましいです。
浅煎りはフレーバー重視のすっきりとした酸味を出すために抽出時間が短くなるようなドリッパーが適しています。
中煎りや深煎りはじっくりと濃ゆいコーヒーの方が良さが出るので円錐形だとコーノ式(MDK-21)、台形だとメリタとカリタがいいと思います。
メリタで濃ゆいコーヒーを入れるには規定のコーヒー粉の量よりも1.5倍のコーヒー粉の量にするのがコツになります。
コーノ式(MDK-21)は点滴法で入れるのがおすすめです。
コーノ式(MDK-21)での抽出方法についてはこちらの記事をご参照ください↓
鮮度の良いコーヒー豆が手に入ったらクレバードリッパーで入れるとコーヒー豆の味わいをダイレクトに楽しむことができます。
不確定要素はコーヒー粉の量と注ぐお湯の量だけ気をつければいいので、誰でも美味しいコーヒーを入れることができます。
ドリッパーの種類
ドリッパーの種類は大きく分けると円錐形と台形の2つになります。
形状によってどのような考えで作られているのかを考えてみましょう。
形状(円錐形、台形)
円錐形はコーノ式やハリオV60などのドリッパーが代表的です。
コーヒーが抽出されるまでのお湯の通り方に特徴があります。
コーヒーの粉が均等に広がり、水が均一に抽出されるため、淹れたてのコーヒーが一様でバランスのとれた味わいになりやすいです。
酸味やフルーティーな風味が際立つコーヒーに向いています。
また、手動で淹れる際にもコントロールが比較的しやすいです。
台形はメリタ、カリタなどのドリッパーが代表的です。
お湯を注ぐとそこの方でお湯たまりができるので、一般に濃い味わいが得られるとされています。
しかしながら、コーヒーの成分は浸透圧の関係で一定以上のお湯がコーヒー粉にしみるとそれ以上は抽出されない性質があります。
お湯だまりができるからといって濃ゆいコーヒーになるとは限らないというのが私の見解です。
抽出時間が長くなるドリッパーが多く、酸味と苦味のバランスの良いコーヒーが抽出できるので、昔の喫茶店のコーヒーの味わいが好きな方には向いています。
リブと抽出速度
リブの形状や高さによって側面から放出されるガスの量や抽出速度が変わってきます。
ハリオV60はスパイラル状のリブでフィルターが空気に触れる層があるので、抽出速度が早くなります。
一方、コーノ式(MDK-21)の場合はリブの高さが低いので、リブの上部でアクとなる泡などが下に抽出されないような構造になっています。
一般的にリブがあって空気と触れる層が多い方が抽出速度は早くなる傾向がありますが、
珈琲考具のフレームドリッパーの場合は、側面からはあまり抽出されないこともあり、ハリオV60よりもお湯を長く滞在させるような構造になっています。
おそらく、リブがフィルターに接している面積による違いがあるのだと思います。
オリガミドリッパーはフィルターをコーン型やウェーブ型に変えられるので、抽出速度は自分の好みに変えられてカスタマイズ性は抜群です。
リブと抽出速度の関係からどんなコーヒーの味わいを表現したいのかを考えながら適したドリッパーを選びましょう。
浅煎りに適したドリッパー
浅煎りに適したドリッパーは以下になります。
◾️浅煎りに適したドリッパー
・ハリオV60
・オリガミ
・フレーム
ハリオV60
ハリオV60 1〜4杯用
¥600
内側にスパイラル状のリブがあり、フィルターとドリッパーが密着することなく、お湯と空気が抜ける仕組みになっています。
フレームドリッパー、オリガミに次いで空気とお湯の通りが良く、あっさり~しっかりまで抽出度合いもコントロールしやすいといえます。
「抽出をコントロールしやすいドリッパーを試してみたい方におすすめです。
数百円で購入できますが、機能は文句なし!
気軽に扱えることも魅力で、私も自宅で愛用しています。
ハリオの入れ方の違いについてはこちらの記事をご参照ください↓
オリガミ
オリガミドリッパー 2〜4人用
¥2,780
紙を折ったような深いリブによって、フィルターとの間に空間を作っているドリッパーです。
フレームドリッパーの次に空気とお湯の通りが良いので、煎りの浅い豆を使ったあっさりとしたコーヒーにも向きます。
同時に、お湯のかけ方によってしっかりした味わいのコーヒーを淹れることも可能な、オールマイティーなタイプ。
浅煎りの豆を扱うコーヒーショップでもよく使われています。
抽出度合いをコントロールしやすいことに加えて、スタイリッシュな形や15色以上あるカラーバリエーションも特徴です。
フレーム
珈琲考具 ワンドリッパー 1杯用
¥2,200
ドリップ時に発生するガスを逃がしやすい、 壁のないドリッパーです。
ガスの抜けが良いのでお湯が均一にコーヒー粉を通り、雑味が出にくいのが特長です。
香りもダイレクトに抽出でき豆のもつ旨みを引き出します。
コーヒーサーバーやカップに直接セットして使用できる形状です。
ワイヤーフレームのすき間からドリップした量が確認できるので、淹れすぎも防ぐことができます。
台形のペーパーフィルターでも抽出することができます。
中煎り、深煎りに適したドリッパー
中煎り、深煎りに適したドリッパーは以下になります。
◾️中煎り、深煎りに適したドリッパー
・メリタ式
・カリタ式
・コーノ式
メリタ式
メリタドリッパー 1〜2杯用
¥470
台形で穴が1つのドリッパーがメリタです(台形で穴が3つのドリッパーはカリタになります)。
メリタはコーヒードリッパーがコーヒーの抽出速度をコントロールしてくれるので安心して同じクオリティーのコーヒーを入れることができます。
コーヒー粉を蒸らしてから2投目は一気にお湯を注ぐ方法が一般的です。
メリタで濃ゆいコーヒーを入れるには規定のコーヒー粉の量よりも1.5倍のコーヒー粉の量にするのがコツになります。
メリタの入れ方についてはこちらの記事をご参照ください↓
カリタ式
カリタドリッパー 1〜2人用
¥1,099
台形で穴が小さく、空気やお湯の通りがゆっくり。円錐形のドリッパーと比較すると、お湯がドリッパーに留まる時間が長いのが特徴です。
お湯と粉が触れている時間が長いので、味わいとしてはどっしり傾向があり、深煎りの豆に向きます。
台形のドリッパーは『ある程度の量のお湯を注ぐ→しばらくとどまった後、落ちる→またお湯を注ぐ』を繰り返して抽出していきます。
この淹れ方だとお湯のかけ方による味のブレがあまりないので、初心者でも安定して同じ味のコーヒーを淹れることができます。
カリタの入れ方についてはこちらの記事をご参照ください↓
コーノ式
コーノ式 (MDK-21) 2人用
¥1,486
リブのついている部分より上部はペーパーフィルターが密着するようにできています。
これにより、コーヒーをドリップする時に生じる泡(アク)が下に落ちるのを防いでくれます。
泡(アク)がドリップされてしまうと雑味やエグ味がコーヒーに入ってしまいます。
MDやMDNなどリブの高さがあるのでドームを膨らませてフィルターと注ぐ中心にコーヒー粉の壁を作るなどのテクニックが必要になります。
その点、MDKはリブが短いのでお湯をある程度注げばペーパーフィルターとドリッパーを密着させて泡(アク)を落とすことを防いでくれます。
コーノ式(MDK-21)での抽出方法についてはこちらの記事をご参照ください↓
鮮度の良いコーヒー豆
鮮度の良いコーヒー豆に適したドリッパーはクレバードリッパーがおすすめです。
◾️鮮度の良いコーヒー豆
・クレバードリッパー
クレバードリッパー
クレバードリッパー Lサイズ
¥3,300
クレバードリッパーは、見た目はペーパードリッパーのように見えますが、一定時間コーヒーの粉をお湯に浸すため、実際は「浸漬法」にあたります。
クレバードリッパーは、底部にシリコンラバー製の「弁」が付いています。
この「弁」は、テーブルの上など平らな場所に置くだけでは閉じたままの状態となっているため、お湯を注いでも底穴からコーヒー液が出ることはありません。
コーヒードリッパー内部でコーヒー粉がお湯に浸り、十分に抽出ができたタイミングでカップやサーバーの上へおくと、
底部の「弁」が開き、コーヒードリッパー内部に溜まっていたコーヒー液が一気に落ちていく仕組みになっています。
クレバードリッパーについてはこちらの記事をご参照ください↓
まとめ
今回は焙煎度合いでドリッパーを変えたい人や自分の好みのコーヒーにあったドリッパーを知りたい人に対して、
コーヒー豆の焙煎度合いでのドリッパーの使い分けについてご紹介してきました。
まとめると以下になります。
◾️浅煎りに適したドリッパー
・ハリオV60
・オリガミ
・フレーム
◾️中煎り、深煎りに適したドリッパー
・メリタ式
・カリタ式
・コーノ式
◾️鮮度の良いコーヒー豆
・クレバードリッパー
コーヒーは嗜好品なので何が正解というわけではないので、自分の一番入れやすいコーヒードリッパーが一番だと思います。
ただ、焙煎度合いによってドリッパーを使い分けるとさらにコーヒー豆本来の味わいが楽しめるようになります。
まずは、自分がどの焙煎度合いのコーヒーが好きなのかを把握し、それに合ったドリッパーを使ってコーヒーを抽出してみましょう。
この記事が少しでも自分に合ったドリッパー探しの手助けになってくれれば幸いです。
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