片手鍋焙煎は「中深煎り」→「中煎り」→「浅煎り」の順でレベルアップしていくのですが、
最後の難関が浅煎りの焙煎方法になります。
にゃんで浅煎りが最後の難関にゃの?
「中深煎り」と「中煎り」は2ハゼのタイミングの見極めでなんとかなりますが、
「浅煎り」は1ハゼの温度帯をある程度キープしなければならないからです。
私は世界25カ国以上のコーヒー豆を購入し、1年で1,000杯以上のコーヒーを飲み続けていますが、
片手鍋焙煎をするようになってから「浅煎り」に焙煎することの難しさにいつも苦労しています。
今回は自家焙煎すると凄さがわかる片手鍋で浅煎りに焙煎する難しさをご紹介します。
この記事を読むと以下のことがわかります。
・片手鍋焙煎での浅煎りの難しさ
・片手鍋焙煎で浅煎りにする時の注意点
上記のことがわかります。
難しさを知ることは片手鍋焙煎が上達している証拠でもあります。
コーヒー豆の表情をより細かに観察しないと知ることができないからです。
まずは、「浅煎り」の焙煎の難しさを知り、如何に克服していくかを考えましょう。
自己紹介
Bさん@アーキトリック
建築・古代住居・SFを考えることが大好きな一級建築士です。
暮らしに寄り添った建築士として、日々の暮らしに役立つ情報を発信しています。
世界25カ国以上のコーヒー豆を購入し、1年で1,000杯以上のコーヒーを飲み続けています。
現在コーヒーインストラクターの資格を取るべく奮闘中!
コーヒーの魅力や情報を皆さんと共有するべく、ブログやtwitterで情報を発信しています。
片手鍋焙煎での浅煎りの難しさ
片手鍋焙煎での浅煎りの難しいポイントは以下になります。
◾️片手鍋焙煎での浅煎りの難しさ
・1ハゼの温度帯を維持する
・煎り止めが分かりにくい
・エグさや酸味がキツくなる
1ハゼの温度帯を維持する
片手鍋焙煎での浅煎りの難しさは、1ハゼの温度帯を維持することです。
赤外線温度計を使って温度上昇を測るのですが…
1ハゼが始まる温度帯(185℃)付近になる前に火力を弱める必要があります。
そのままの火力で1ハゼをむかえると温度が急激に上昇して2ハゼ(195〜200℃)付近まで行ってしまうからです。
美味しい浅煎りにする場合は1ハゼの温度帯を1〜2分程度維持する必要があります。
ガスコンロの火を弱めたり、フタの開閉を多くしたりして温度上昇を弱めるのってなかなか難しいんですよね。
煎り止めが分かりにくい
片手鍋焙煎での浅煎りの難しさは、煎り止めが分かりにくいことです。
浅煎りはコーヒー豆の色やシワなどで判断することが多いのですが、ハゼる音のようにはっきりとした煎り止めが正直ないです。
1ハゼ途中でも温度が高いとコーヒー豆のシワが膨らんでしまったりする場合もあります。
また、生豆によってははっきりとした1ハゼが来ない場合もあります。
コーヒー豆の色やシワなどをよく観察して煎り止めを判断するのって難しいんですよね。
エグさや酸味がキツくなる
片手鍋焙煎での浅煎りの難しさは、エグさや酸味がキツくなることです。
最初の5〜6分でしっかりと水抜きをしておかないと生豆の芯に水分が残って生焼けになってしまう場合があります。
また、150℃付近になるとメイラード反応でショ糖、糖類が酸に化学変化するので、
1ハゼ付近は酸味が強い味わいになってしまうことは科学的に証明されています。
しかしながら、同じ酸味でも良い酸味と悪い酸味があります。
悪い酸味とはエグさや舌に刺さるような酸味で、良い酸味はフルーツの果汁のような酸味です。
これは、コーヒーの生豆が本来保有しているショ糖、糖質がどれくらい残っているかで味わいが変わってくるんですよね。
浅煎りの美味しさを知る方法
片手鍋焙煎で浅煎りを始める前に、まずは美味しい浅煎りコーヒーを知ることから始めましょう。
浅煎りの美味しさを知る方法は以下になります。
◾️浅煎りの美味しさを知る方法
・美味しい浅煎りコーヒーを購入する
・浅煎りに向いた生豆を購入する
・浅煎りに適したドリッパーを選ぶ
美味しい浅煎りコーヒーを購入する
浅煎りの美味しさを知る方法は、美味しい浅煎りコーヒーを購入することです。
市販の美味しい浅煎りコーヒーの味を知らないと浅煎りの焙煎での成功例がわからないからです。
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スペシャルティコーヒーを手軽に楽しめるのは、PostCoffee(ポストコーヒー)のいいところです。
浅煎りに向いた生豆を購入する
浅煎りの美味しさを知る方法は、浅煎りに向いた生豆を購入することです。
浅煎りの焙煎度合いに適した代表的なコーヒーの産地は、エチオピア、ルワンダ、パナマ、コスタリカ、ニカラグアなどです。
産地は中米、アフリカ、カリブ海諸国などが多い印象です。
華やかなフレーバー重視の酸味のあるコーヒーで紅茶のように楽しめる生豆です。
エチオピアのモカは有名ですが、パナマ産ゲイシャやニカラグア産ジャバニカ種などもこの焙煎度合いで楽しめます。
その他ではホンジュラス、ドミニカ共和国、コスタリカ産レッドハニー製法の生豆などが浅煎りに適しています。
浅煎りに向いた生豆を購入するならこちらの記事をご参照ください↓
その中でも私のおすすめは「海ノ向こうコーヒー」さんです。
スペシャルティコーヒーの生豆を取り扱っているだけに品質はピカイチです。
コーヒー豆の情報も十分にあり、浅煎りにした時のフレーバーもホームページで確認できます。
浅煎りに適したドリッパーを選ぶ
浅煎りの美味しさを知る方法は、浅煎りに適したドリッパーを選ぶことです。
浅煎りに適したドリッパーといえば定番なのがハリオV60です。
その他の浅煎りに適したドリッパーについてはこちらの記事をご参照ください↓
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ペーパーを使わないところがエコでいいですよね。
片手鍋焙煎で浅煎りにする時の注意点
片手鍋焙煎で浅煎りにする時の注意点は以下になります。
◾️片手鍋焙煎で浅煎りにする時の注意点
・1ハゼ手前で火力を弱める
・フタの開け閉めで温度を調節する
・赤外線温度計で温度上昇をチェックする
・コーヒー豆のシワを残す
・焙煎指数1.10〜1.15を目指す
1ハゼ手前で火力を弱める
片手鍋焙煎で浅煎りにする時の注意点は、1ハゼ手前で火力を弱めることです。
1ハゼが始まってからの温度上昇を抑えるには、1ハゼ手前から火力を弱めることが必要だからです。
コーヒー豆の温度上昇は火力調整を前もって行わないと焙煎がどんどん進んでしまう性質があります。
浅煎りにする場合は1ハゼ後の温度上昇を如何に抑えるかがとても重要になります。
1ハゼのタイミングは生豆の色や煙の上がり方でも判断できますが、赤外線温度計で185℃付近になったら注意しましょう。
※コーヒー豆によって1ハゼの温度が変わるのでしっかりと1ハゼの温度帯を把握しておきましょう。
フタの開け閉めで温度を調節する
片手鍋焙煎で浅煎りにする時の注意点は、フタの開け閉めで温度を調節することです。
片手鍋焙煎の場合は1ハゼの温度帯をキープするにはフタの開け閉めで調整する必要があります。
1ハゼの音が大きかったらしっかりとふたを開けたり、
あまりハゼていない場合はふたの開ける頻度を少なくして、
片手鍋の中の温度が冷めてしまわないようにします。
ふたの開け閉めで温度を調節して、1ハゼで出る煙を止めないことと、温度をあまり上昇させないことに注意しましょう。
赤外線温度計で温度上昇をチェックする
片手鍋焙煎で浅煎りにする時の注意点は、赤外線温度計で温度上昇をチェックすることです。
赤外線温度計はこちらになります↓
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コーヒー豆の温度上昇は30秒間に2〜3℃の上昇がいいと思います。
温度上昇が急激な場合はガスコンロの火を止めましょう。
1ハゼ後は火を止めてもコーヒー豆の温度が上昇します。
煎り止めのタイミングを見逃さないように赤外線温度計でしっかりとコーヒー豆の温度を測りましょう。
コーヒー豆のシワを残す
片手鍋焙煎で浅煎りにする時の注意点は、コーヒー豆のシワを残すことです。
コーヒー豆のシワが伸びてなくなってしまうと中煎りになってしまいます。
煎り止めのタイミングは以下になります。
・シワが少し残っている
・豆の色は明るい茶色
・香ばしい香りがし始める
などがあります。
また赤外線温度計で煎り止めの温度帯を測っておくと再現性が高くなります。
正直なところ浅煎りの場合ははっきりとした煎り止めのタイミングがありません。
結局は何回も失敗して経験を積むしかないんですよね。
焙煎指数1.10〜1.15を目指す
片手鍋焙煎で浅煎りにする時の注意点は、焙煎指数1.10〜1.15を目指すことです。
焙煎指数とは「焙煎前の重量÷焙煎後の重量」で求めることができます。
あくまでも指標にすぎないのですが、焙煎度合いを知る上でとても役に立つ指数です。
焙煎途中でコーヒー豆の重量がわからないので目指しようがないのですが、焙煎結果として記録しておくことをおすすめします。
同じ焙煎指数でもコーヒー豆の品質によって味わいにかなりバラツキがあります。
焙煎指数を記憶しておくとコーヒーを抽出して確認することなく、ある程度味わいを想像できるようになります。
まとめ
今回は片手鍋で浅煎りに焙煎したい人や浅煎り焙煎でのコツを知りたい人に対して、
自家焙煎すると凄さがわかる片手鍋で浅煎りに焙煎する難しさをご紹介してきました。
まとめると以下になります。
◾️片手鍋焙煎での浅煎りの難しさ
・1ハゼの温度帯を維持する
・煎り止めが分かりにくい
・エグさや酸味がキツくなる
◾️浅煎りの美味しさを知る方法
・美味しい浅煎りコーヒーを購入する
・浅煎りに向いた生豆を購入する
・浅煎りに適したドリッパーを選ぶ
◾️片手鍋焙煎で浅煎りにする時の注意点
・1ハゼ手前で火力を弱める
・フタの開け閉めで温度を調節する
・赤外線温度計で温度上昇をチェックする
・コーヒー豆のシワを残す
・焙煎指数1.10〜1.15を目指す
難しさを知ることは片手鍋焙煎が上達している証拠でもあります。
コーヒー豆の表情をより細かに観察しないと知ることができないからです。
まずは、「浅煎り」の焙煎の難しさを知り、如何に克服していくかを考えましょう。
この記事が少しでも片手鍋焙煎で浅煎りにチャレンジする人のお役に立てれば幸いです。
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