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改装やリノベーションの設計をやるなら現場の経験を積んだ方がいい理由

その他

私は改装やリノベーションを長年やっているのでわからなかったのですが、

新築の図面は描けても改装やリノベーションの図面は描けないという若い人が多いです。

大抵は現場経験が少ないことが原因だと思います。

現場って苦手にゃんだけど…

確かに、現場には強面の現場監督や職人さん達がいるので、話しかけづらいということもあります。

しかしながら、設計監理の仕事として接すればしっかりと話をしてくれると思います。

現場監督や職人さん達には専門の知識を持っているので、しっかりと話し合い、現場の知識や経験をしっかりと身につけましょう。

今回の対象者は以下の人たちに向けて記事を書いています。

・改装やリノベーションの設計をやりたい人

・改装やリノベーションの設計がわからない人

上記の方々に対して、改装やリノベーションの設計をやるなら現場の経験を積んだほうがいい理由をご紹介します。

この記事で改装やリノベーションの設計をやる人がしっかりと現場の経験を積むきっかけになってくれれば幸いです。

自己紹介

Bさん@アーキトリック

建築・古代住居・SFを考えることが大好きな一級建築士です。

暮らしに寄り添った建築士として、日々の暮らしに役立つ情報を発信しています。

設計事務所のブログを始めて2年目で月間25000PVを達成!

コメント欄はこれまで皆さんが経験してきたことを発信する場として使っていただければ幸いです

役立つ情報をみんなで共有できるような書き込みは大歓迎です。

現場の経験を積んだ方がいい理由

現場の経験を積んだ方がいい理由については以下になります。

・既存をどこまで壊すかの判断

・現場での納まりを考える経験

・既存を活かした間取りの提案

・改装のコスト感覚が身に付く

・新築での間取りに活かせる

既存をどこまで壊すかの判断

現場の経験を積んだ方がいい理由は、既存をどこまで壊すかの判断ができるようになるからです。

改装やリノベーションでは既存をなるべく活かした設計をした方が工事が簡単で安くなる場合があります。

既存をどこまで壊すかの判断は現場を見て職人さん達とのディスカッションを繰り返さないと身につかないと思います。

どうやってディスカッションすればいいにゃ?

設計者に求められるのは、仕上がりをどのようにしたいのかやどこまでなら妥協できるかの判断です。

あまり無茶なことを現場で要求してしまうと職人さん達と喧嘩になりますw

それでも仕上がりを妥協したくないところも出てくるので、職人さん達とはよい人間関係を築くようにしましょう。

現場でディスカッションを積み重ねれば、既存をどこまで壊すのかなどの判断はできるようになります。

現場での納まりを考える経験

現場の経験を積んだ方がいい理由は、現場での納まりを考える経験ができるからです。

改装やリノベーションは新築にはない既存との絡みでうまく納めなければならない箇所が多いです。

また、古い家を解体している時に丸太の梁が出てきたりして、

うまくそれを見せたい時など現場で大工さん達と綺麗に納める方法を考えることが必要です。

現場で綺麗に納めるコツってあるにゃ?

現場で綺麗に納めるコツは既存の構造をうまく利用し、なるべくシンプルにしてやることだと思います。

あまり手の込んだ納まりにしてしまうと手間をかけた割に綺麗に納まらない場合もあるからです。

納める箇所にもよりますが、

私の場合は既存枠と壁の納まりなどその部分が縦がちなのかや、材料の見え方などに注意してシンプルに見えるように納めています。

既存を活かした間取りの提案

現場の経験を積んだ方がいい理由は、既存を活かした間取りの提案ができるようになるからです。

前述しましたが、改装やリノベーションでは既存を活かした方が工事の手間がかからずに安く済む場合が多いです。

既存を活かした間取りってどうやるにゃ?

例えば、天井を剥がした時に塗装すればそのままでも綺麗な場合は、

壁や床に視線を集中させるために特徴的なクロスや塗装をほどこしたりして、天井へ視線をいかなくします。

既存をそのままで少し手を加えるだけでいいのであれば、その方が工事の手間がかからないので安く済むことが多いです。

人間の視線をライティングでうまく誘導したり、見せたいところを明るめの素材にしたりすることでも既存を活かした改装やリノベーションをすることができます。

改装のコスト感覚が身に付く

現場の経験を積んだ方がいい理由は、改装のコスト感覚が身に付くからです。

改装のコスト感覚は改装やリノベーションの工事の数をこなせば自然と身につきます

設計監理で工事金額もチェックするようにしましょう。

工事金額をチェックするにはどうしたらいいにゃ?

改装やリノベーションを請負っている工務店や建設会社に金額を教えてもらいましょう。

工事金額は材料以外で職人さん達の人数や日数によってかなり違ってきます。

大人数でやらなければならなかったり、手間のかかる仕事だと職人さん達の人工がかかるので、

なるべく簡単にできるように施工方法を考えながら設計する必要があります。

新築での間取りに活かせる

現場の経験を積んだ方がいい理由は、新築での間取りに活かせるからです。

改装やリノベーションを数多くやると新築がいかに楽な工事なのかをあたらめて知ることができます。

既存のつじつま合わせの納まりも新築では新しく作るのでいくらでも納まりの選択肢があります。

新築の間取りにどう活かすにゃ?

例えば、後々の改装やリノベーションにも対応できるように間仕切り壁に筋交を設けない設計をしたり、

水回りの間取り変更にも対応できるように基礎の立上りを少なくして転がし配管したりと、色々な方法があります。

住宅は家族構成やライフスタイルの変化により暮らし方も変わってきます。

後々の改装やリノベーションを見越した設計をすることも必要だと思います。

現場の経験を積む方法

現場の経験を積むには以下のことをしっかりとやることが必要です。

・小さな改装の仕事でも請負う

・職人さん達とのディスカッション

・施工方法まで考えて図面を描く

小さな改装の仕事でも請負う

現場の経験を積むには、小さな改装の仕事でも請負うようにしましょう。

小さな改装の仕事は設計監理料を取れない工事も多くありますが、

住宅のいたみ具合や正しい施工方法を知るにはとても勉強になることが多いです。

設計監理料が取れない場合はどうすればいいにゃ?

工事を受けてくれる工務店や建設会社を紹介するだけでもいいと思います。

自分の信用できる工務店や建設会社を紹介してうまく工事が納まれば、次の仕事につながる場合もあります。

設計監理料を取れるのは工事金額がある程度多くないと難しいと思います。

それよりも建築の相談窓口として自分のやっている設計事務所を認知してもらうことの方が大きいので、小さな改装の仕事でも請負うようにしましょう。

職人さん達とのディスカッション

現場の経験を積むには、職人さん達との積極的にディスカッションしましょう。

職人さん達と現場で納まりを話し合うことがいちばん経験を積めるし勉強にります

職人さん達は専門の知識が豊富にあるのですが、なるべく手間のかからない納まりを要求してきたりします。

職人さん達と何をディスカッションすればいいにゃ?

設計監理として仕上がりの見え方をこうしたいと要望を出しましょう。

職人さん達にそのことを伝えると、そのように仕上がりを見せるにはこうしなければならないなど色々な方法やアイデアを出してくれます。

このディスカッションが現場の経験を積むのにとても役に立ちます。

施工方法まで考えて図面を描く

現場の経験を積むには、施工方法まで考えて図面を描きましょう。

施工方法まで考えて図面を描くことができれば改装やリノベーションの設計をすることが容易にできるようになります。

施工方法まで考えていない図面だと現場監督や職人さん達との打合せでうまく説明することができないです。

施工方法がわからない場合はどうすればいいにゃ?

施工方法がわからなくても図面に「打合せにて決定のこと」と言葉を記入しておきましょう。

図面に記入しておけば、監督や職人さん達との話し合いでしっかりと決めることができます。

図面を描く時に施工方法まで考えて描く癖がつくと、現場監理でしっかりと業者に説明することがき、

しっかりと業者と話し合えば現場の経験を積むことができます。

まとめ

今回は改装やリノベーションの設計をやりたい人や改装やリノベーションの設計がわからない人に対して、

改装やリノベーションの設計をやるなら現場の経験を積んだほうがいい理由をご紹介してきました。

まとめると以下になります。

■現場の経験を積んだ方がいい理由

・既存をどこまで壊すかの判断

・現場での納まりを考える経験

・既存を活かした間取りの提案

・改装のコスト感覚が身に付く

・新築での間取りに活かせる

■現場の経験を積む方法

・小さな改装の仕事でも請負う

・職人さん達とのディスカッション

・施工方法まで考えて図面を描く



この記事で改装やリノベーションの設計をやる人がしっかりと現場の経験を積むきっかけになってくれれば幸いです。

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