フローリングは重たくて硬いものが落ちるとすぐにへこんでしまいます。
引き渡し前の注文住宅でフローリングがへこんでいたらドキッとしますよね。
フローリングがへこんでしまったらどうしたらいいにゃ?
修用クレヨンなどで補修する方法もありますが…
へこみが深かったら【かくれん棒プロ(フローリング補修セット)】で補修することをお勧めします。
かくれん棒プロ(フローリング補修セット)
¥3,518
私は17年間(2023年現在)設計事務所を運営してきました。
注文住宅の引き渡し前にフローリングのへこみは、フローリング補修専門の職人さんに補修してもらうことが多いのですが…
フローリング補修専門の職人さんに聞いたところ、一般の人でも【かくれん棒プロ(フローリング補修セット)】を使用すれば簡単に補修できるとのことでした。
もちろんフローリングの目地や仕上がりにはプロとは違いが出てしまいますが、これがあればかなりのへこみでも自分で補修できてしまいます。
この記事を読むと以下のことがわかります。
・無垢フローリングの補修方法
・より深いへこみを補修する方法
・かくれん棒プロがおすすめの理由
上記のことがわかります。
正直なところ、
【かくれん棒プロ(フローリング補修セット)】があればある程度の傷だったらフローリング補修専門の職人さんに頼まなくても自分で補修できちゃいます。
不満なところといえば、電熱補修コテのコードが短いところですが延長コードがあれば問題なく使えます。
フローリングは重たい家具を引きづったり、ものを落としたりすると傷がつきやすいです。
そんな時は、【かくれん棒プロ(フローリング補修セット)】を1セット家に常備しておけば安心です。
自己紹介
Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
設計事務所を17年間(2023年現在)運営している現役の一級建築士です。
店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。
現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。
設計事務所のブログを始めて2年目で月間25000PVを達成!
住宅に関する悩みを解決すべく、ブログやTwitterで情報発信しています。
軽いへこみをDIYで補修する方法
軽いへこみをDIYで補修する方法をご紹介する前に、フローリングの種類について知っておきましょう。
フローリングの種類について
フローリングには大きく分けて2種類あります。
・無垢フローリング
・複合フローリング
■無垢フローリング
無垢フローリングは一枚の木の板の床材のことで、丸太から切り出した自然な状態のままの木材を使用して作られています。
無垢フローリングの肌触りや温もりを大いに感じられ、冬場でも素足で過ごせます。
■複合フローリング
複合フローリングは集成材や合板の基材の上に薄くスライスした天然木(単板)や化粧シートなどを貼り合わせて作られた床材になります。
無垢と比べてコストを抑えられる傾向にあるため標準的な床材として広く使われており、
施工後も温度や湿度によって変化しにくいため、床暖房対応製品も多くあります。
軽いへこみの場合は、無垢フローリングと複合フローリングで補修方法が異なるのでフローリングの種類に合わせたへこみ補修をしましょう。
無垢フローリングの軽いへこみ補修
ちょっとしたへこみであれば、身近な電化製品である【アイロン】を使って補修することもできます。
この方法はフローリングの原材料である木が水と熱で膨張する特性を利用したものです。
無垢フローリングの場合は木に近いため、膨張特性を活かしてアイロン熱で床板を膨張させるとへこみを補修することができます。
■アイロンを使った補修手順
①へこみ部分に水を数滴たらし、タオルなどで床に水を染み込ませます。
②タオルの上からアイロンをかけます。これを5秒ほど続けましょう。
③2~3回ほど押し付けたら、へこみが取れているか確認します。
これでうまくいかないときは、へこみ部分に画びょうなどで小さな穴を開けて、水が染み込みやすいようにしましょう。
ここに水を染みさせるだけでも、へこみ部分が膨らむこともあります。
無垢フローリングの場合は、ぜひ試してみてください。
複合フローリングの軽いへこみ補修
複合フローリングの場合は補修用クレヨンをへこみに流し込み、埋めて修復する方法が効果的です。
この補修用クレヨンは、ホームセンターや通販などで購入することができます。
この際、へこみ部分がザラザラだと補修後の仕上がりに影響が出るため、事前に小さいカッターなどで角やバリをならしておきましょう。
補修クレヨンを選ぶときには、床暖房対応かどうかをチェックしておきましょう。
軽いへこみなら【かくれん棒フローリング用ハードタイプ】がおすすめです。
かくれん棒フローリング用ハードタイプ
¥911
■補修用クレヨンを使った補修手順
①補修箇所の色に合ったものをドライヤーなどで適度に暖めて、えぐれた傷部分に直角に擦り込む。
②付属のヘラを使用して、はみ出た補修用クレヨンをすき取る。
③へこみが深い場合は、へこんだ部分に補修用クレヨンを置き、ドライヤーなどで溶かして付属のヘラで埋める。
④補修クレヨンがしっかり冷え固まったら、山のようになった部分を、付属のヘラで床に沿って削っていきます。
⑤平らになったらティッシュや布などで拭き取り完成です。
※調色が必要な場合は、スプーンなどに取り熱を加えて混ぜましょう。
仕上がりがやや不自然な場合はペン型の補修材を使って木目を再現する方法もあります。
少し大きめの傷を補修したい場合も、この方法で補修できるのでやってみましょう。
より深いへこみを補修する方法
より深いへこみを補修するには【かくれん棒プロ(フローリング補修セット)】がおすすめです。
深いへこみはしっかりとした硬さがないとへこんでしまう恐れがあるためです。
かくれん棒プロがおすすめの理由
かくれん棒プロ(フローリング補修セット)がおすすめの理由は以下になります。
・硬さがある(融点が90℃)
・電熱補修コテがついている
・木目書きペンがついている
・単色カラーが全10色ある
・補修セットで大概のへこみは補修できる
かくれん棒プロという名前の通り、プロのフローリング補修業者と同じ仕上がりになります。
いま現在(2023年)、【かくれん棒プロ(フローリング補修セット)】がAmazonで3,518円となります。
補修業者に頼むと15,000円以上かかるので自分でDIY補修した方が断然安くできます。
付属する3色のかくれん棒を調色するれば大概のフローリングの色に対応することができます。
Q &Aかくれん棒プロってなに?
電熱補修コテを使用しないかくれん棒(ソフトタイプ)もあるのですが、
傷が深い場合や範囲が広い場合はある程度の硬さや耐久性が必要になるので、スーパーハードタイプがおすすめです。
- Qかくれん棒は何でできてるの?
- A
粘りのあるロウで製造されています。
- Qかくれん棒は硬化するの?
- A
基本的にロウなので温度によって変化します。
スーパーハードタイプは常温ではある程度硬化します。
- Qかくれん棒を使用後にワックスや塗装はぬれますか?
- A
水性、樹脂性のものは塗れますが、油性のものはロウを溶かしてしまうので、かくれん棒の保護液を使用してください。
- Qほかの色はありますか?
- A
単色カラーが全10色あります。
かくれん棒同士で混ぜ合わせて調色することもできます。
- Qかくれん棒プロと通常のかくれん棒とどう違うの?
- A
硬さ(融点)の違いでかくれん棒プロは90度、通常のかくれん棒は60度となっています。
かくれん棒プロのほうが硬いです。
- Q床暖房のフローリングでも使用できますか?
- A
床暖房は約40~60度になるので硬さ(融点)が60度以上は必要です。
かくれん棒プロを使用しましょう。
- Qかくれん棒をどのように除去すればいいの?
- A
ドライヤー等で熱を加えてやわらかくし、へら等で除去できます。
- Qツヤが出てしまうのですがツヤを消せますか?
- A
付属のツヤ消用ウールで表面をなでるとツヤを消すことができます。
- Q犬がかくれん棒を舐めても大丈夫ですか?
- A
有害な物質は含まれていないので大丈夫です。
実際にへこみをDIYで補修してみる
使用する補修道具はこれ↑と延長コード、フローリングを拭くティッシュがあれば大丈夫です。
※使用する前にしっかりと裏側の使用方法を読みましょう。
補修の方法は以下の通りです。
①紙やすりでしっかりと削る
②プレートで調色する
③傷にかくれん棒を流し込む
④耐熱保護ジェルを塗る
⑤コテで平らに仕上げる
⑥ティシュで拭き取る
①紙やすりでしっかりと削る
フローリングにでっぱりやささくれができてしまったらカッターでしっかりと取り除き平坦にしましょう。
傷の内側を紙やすりでしっかりと削ります。
削りすぎて色が変わってしまってもあまり心配しないでしっかりと平坦に削りましょう。
②プレートで調色する
調色プレートという透明のプラスチックが入っているのでフローリングの上に置き、かくれん棒の3本を使って溶かして調色して同じ色にします。
特殊なフローリング以外はこの3本で対応できると思いますが、ナチュラル色がついている4本セットも売っています↓
かくれん棒プロ ミニ4色セット
¥821
③傷にかくれん棒を流し込む
調色プレートで調色したものを電熱補修コテで傷に溶かして流し込みます。
傷全体に行き渡るように流し込みます。
ここでは盛り上っていても大丈夫です。
④耐熱保護ジェルを塗る
耐熱保護ジェルを傷の周りに塗ります。
これを塗ると次の作業でとった余分なかくれん棒を除去しやすくなります。
※耐熱保護ジェルが塗られていない箇所にかくれん棒が付着した場合、固まって剥がれずらくなってしまったり、焦げるのを防ぐ効果があります。
⑤コテで平らに仕上げる
電熱補修コテで少しずつ溶かしながら平滑にします。
余分なかくれん棒は耐熱保護ジェルが塗られている部分に寄せるように少しずつ平滑にしていきます。
もうこの時点でどこが傷なのかわからなくなってしまいましたね。
⑥ティシュで拭き取る
傷があった箇所の補修する前と後の写真です。
余分なかくれん棒をティシュで拭き取り終了です。
補修前と比べてかなり綺麗に補修できました。
写真ではもうどこに傷があったのかわかりません(光を横からあてるとわかります)。
まとめ
今回はフローリングのへこみを自分で補修したい人やどうやって補修したらいいのかわからない人に対して、
フローリングのへこみをDIYで補修する方法をご紹介してきました。
まとめると以下になります。
■無垢フローリングの軽いへこみ補修
→【アイロン】を使って補修する
■複合フローリングの軽いへこみ補修
→補修用クレヨンを使って補修する
■深いへこみはかくれん棒プロ(フローリング補修セット)がおすすめ
かくれん棒プロ(フローリング補修セット)
¥3,518
■かくれん棒プロ(フローリング補修セット)での補修方法
①紙やすりでしっかりと削る
②プレートで調色する
③傷にかくれん棒を流し込む
④耐熱保護ジェルを塗る
⑤コテで平らに仕上げる
⑥ティシュで拭き取る
正直なところ…
【かくれん棒プロ(フローリング補修セット)】があればある程度の傷だったらフローリング補修専門の職人さんに頼まなくても自分で補修できちゃいます。
不満なところといえば、電熱補修コテのコードが短いところですが延長コードがあれば問題なく使えます。
フローリングは重たい家具を引きづったり、ものを落としたりすると傷がつきやすいです。
そんな時は、【かくれん棒プロ(フローリング補修セット)】を1セット家に常備しておけば安心です。
この記事でフローリングの補修を自分で行う人が少しでも増えてくれれば幸いです。
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