美味しいコーヒーを飲むためには焙煎してからの日にちがとても重要です。
鮮度の良いコーヒー豆を手に入れたければ、自分で焙煎するのが一番手っ取り早いです。
自分で焙煎することってできるにゃ?
コーヒーの生豆とガラスフタ付き片手なべ、カセットコンロ、タイマーなどがあれば誰でも簡単にコーヒー豆を焙煎することができます。
自分の狙った焙煎度合いを求めるには火加減などの慣れが必要ですが、どんな焙煎の仕方をしても美味しいコーヒー豆が作れます。
私は1年間で1000杯以上のコーヒーを飲み続けていますが、片手なべ焙煎を知ってから自分で焙煎することが習慣になりました。
今回はガラスフタ付き片手なべを使った焙煎方法(中深煎り編)をご紹介します。
とても簡単に始められて、誰でも美味しい焙煎ができるのでぜひやってみましょう。
この記事を読むと以下のことがわかります。
・中深煎りの焙煎の方法
・中煎りと中深煎りの違い
上記のことがわかります。
自分で焙煎したコーヒー豆は鮮度が良いので、もう他のコーヒーが飲めなくなるほどとても美味しいコーヒーを味わうことができます。
今ある道具で簡単に始められ、ハードルはとても低いのでぜひ自分で焙煎してみましょう。
自己紹介
Bさん@アーキトリック
建築・古代住居・SFを考えることが大好きな一級建築士です。
暮らしに寄り添った建築士として、日々の暮らしに役立つ情報を発信しています。
世界25カ国以上のコーヒー豆を購入し、1年で1,000杯以上のコーヒーを飲み続けています。
現在コーヒーインストラクターの資格を取るべく奮闘中!
コーヒーの魅力や情報を皆さんと共有するべく、ブログやtwitterで情報を発信しています。
中深煎りで焙煎する前に知っておきたいこと
中深煎りで焙煎する前に、まずは焙煎度合いとハゼ方の関係を振り返りましょう。
焙煎度合いとハゼ方の関係
焙煎度合いとハゼ方の関係は上のグラフになります。
今回は中深煎りを目標にするので2ハゼに入ってしばらくしてから火を止めます。
コーヒー豆のシワが伸びて弾けた状態で2ハゼが起こります。
2ハゼはプチプチという音と香ばしい煙が出てくるのですぐにわかります。
※1ハゼ後に火加減を弱めないとすぐに2ハゼが来てしまうので注意しましょう。
中深煎りの目標時間は以下になります。
・1ハゼ:10分前後
・2ハゼ:15分
・消化:16分
・焙煎指数:1.18〜1.20程度
を目指します。
1ハゼの状態から2ハゼまでをじっくりと時間をかけて焙煎すると生焼けのエグ味がなくなりほのかな苦味のあるコーヒー豆に仕上がります。
私の場合は中深煎りのほのかな苦味が好きなので、2ハゼに入ってから1分以内で煎り止めにします。
もう少し長く焙煎を続けると香ばしさや苦味が強く出てきます。
コーヒーの生豆を手に入れる方法
コーヒーの生豆はネットで取り寄せることができます。
おすすめは松屋珈琲の生豆ですが、Amazonで検索するとさまざまなお店が生豆を販売しています。
コーヒーの生豆が購入できるおすすめの通販サイトはこちらの記事をご参照ください↓
今回はハマ珈琲さんのケニアAAマサイの生豆200gを焙煎します↓
ハマ珈琲さんのケニアAAマサイの生豆はマンゴーのようなフルーツの香りが強く出るのでおすすめです。
松屋珈琲のケニアAAとはコーヒー豆の粒が大きく、風味が少し違います。
また、生豆の状態だと長期保存ができるので大量に購入しても風通しの良いところに置いておけば大丈夫です。
コーヒー1杯あたりのコスパは自分で焙煎するのがベストです。
使用する道具
使用する道具は以下になります。
・片手なべ:φ16cm(ダイソー)又はφ18cm
・カセットコンロ
・キッチンスケール
・タイマー
・ボウル
・ザル
・うちわ
片手なべはダイソーの550円で売っているφ16cmのものが一番使いやすいです。
私は家にあるφ18cmの鍋を使用しています。
カセットコンロはイワタニのカセットフー プチスリムIIを使用しています。
イワタニのカセットフー プチスリムII
¥4,700
使用するときにカセットガスが半分はみ出てしまいますが、器具自体がコンパクトに収納できるのでかなり重宝しています。
キッチンスケールはコーヒースケールを使用しています。
このコーヒースケールはドリップコーヒーを入れるときに自動計測モードがあるのでとても便利です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください↓
タイマー、ボウル、ザル、うちわはダイソーの100円均一で十分です。
タイマーは焙煎過程の目標時間を測るのに必要です。
スマホのタイマーでも十分だと思います。
実際に中深煎りを狙って焙煎
実際に中深煎りを狙って焙煎してみましょう。
中深煎りの焙煎手順は以下になります。
◾️中深煎りの焙煎手順
・中火にして生豆を投入する
・鍋を振る火にかけるを繰り返す
・煙が出て1ハゼが鳴り出す
・火加減を弱める
・フタを開閉しながら鍋を振る
・1ハゼが終わったら火を少し強める
・煙が出て2ハゼが鳴り出す
・火を止めて煎り止め
・コーヒー豆をザルに移して冷えたら完成
中火にして生豆を投入する
まずはガラスフタ付き片手鍋を予熱しましょう。
カセットコンロは中火くらいでいいと思います。
30秒くらい鍋を温めたら生豆を入れましょう。
生豆を投入したらタイマーをスタートします。
鍋を振る火にかけるを繰り返す
ガラスのフタを閉めて生豆を温めていきます。
鍋を振る(10回前後に)
↓
カセットコンロに置く(2秒)
↓
鍋を振る(10回前後に)
↓
を繰り返します。
しばらくすると生豆から水分が出てきます。
生豆の色が茶色くなると煙が出始めます↓
煙が出て1ハゼが鳴り出す
煙が出てきてパンパンという音が3回くらいなったら1ハゼのサインです。
1ハゼが始まるまでは10分前後が目標ですが、最初の火加減が弱いともう少し時間がかかる場合があります。
1ハゼがなかなか起きない場合はフタの開閉をやめ生豆の温度を下げないようにしましょう。
火加減を弱める
1ハゼがはじまったら火加減を少し弱めます。
1ハゼが激しい場合は火を消しても構わないと思います。
ここで火を弱めないとすぐに2ハゼまで行ってしまうので注意しましょう。
ゆっくりと1ハゼを続けるのが生焼けのエグ味を出さないコツになります。
フタを開閉しながら鍋を振る
1ハゼがはじまったら煙が激しく出てきます。
しっかりと蓋を開閉しながら鍋を振りましょう。
鍋を振る
↓
カセットコンロに置く
↓
フタを開閉する
↓
鍋を振る
を1ハゼの音がしなくなるまでひたすら繰り返します。
1ハゼが終わったら火を少し強める
1ハゼの音がしなくなったら1ハゼの終わりです。
火を少し強めてコーヒー豆の温度を上げていきます。
煙が出続けている状態をなるべく保つようにしましょう。
コーヒー豆の表情を見るとシワが伸びてだんだんと膨らんでいる状態になっていきます。
煙が出て2ハゼが鳴り出す
煙の匂いが香ばしくなったらピチピチという音がしてきます。
この音が2ハゼのサインです。
コーヒー豆が割れて表面から油が出てきてテカリはじめます。
火を止めて煎り止め
2ハゼに入ってしばらくしたら火を止めて煎り止めです。
私はほのかな苦味にしたいので2ハゼに入ってから30秒くらいを煎り止めにしています。
もう少し2ハゼを続けるとさらに強い苦味や甘みが出てきます。
自分の好みの味わいを見つけましょう。
コーヒー豆をザルに移して冷えたら完成
コーヒー豆をザルに移してチャフを飛ばします。
豆自体がかなり熱いので火傷には気をつけましょう。
うちわで下からあおぐとチャフも飛んで豆を冷やすことができます。
今回の焙煎ログは以下になります。
・焙煎前の重量:200.1g
・焙煎後の重量:166.4g
・焙煎指数:1.2025
・1ハゼの時間:11:50
・2ハゼの時間:16:20
・消化の時間:16:30
※焙煎指数は、【焙煎前の重量÷焙煎後の重量】のことです。
狙い通りの焙煎指数になりましたね。
中煎りと中深煎りの違い
中煎りと中深煎りの違いは以下になります。
◾️中煎りと中深煎りの違い
・酸味がなくなり苦味が出る
・表面に油が出て黒光してくる
・コーヒー豆の重さが軽くなる
酸味がなくなり苦味が出る
中煎りと中深煎りの違いは、酸味がなくなり苦味が出てくるところです。
苦味が好きな人は深煎りにすればいいのですが、私はほのかな苦味が好みなので中煎りから中深煎りの焙煎度合いを狙っています。
生焼けの酸味は人によってはエグ味に感じるようなので、じっくりと時間をかけて1ハゼを続けるようにしましょう。
表面に油が出て黒光してくる
中煎りと中深煎りの違いは、表面に油が出て黒光してくるところです。
中煎りはコーヒー豆が膨らんでいて割れていない状態のものが多いです。
中深煎りはコーヒー豆が割れると油が出て表面が黒光してきます。
2ハゼに入るとコーヒー豆が割れて油が焦げる匂いの煙が出てきます。
ほのかな苦味や香ばしさが好きな人は中深煎りがちょうど良いと思います。
コーヒー豆の重さが軽くなる
中煎りと中深煎りの違いは、コーヒー豆の重さが軽くなるところです。
ドリップする時に使用するコーヒー豆はグラム数で測ります。
コーヒー豆自体が軽くなると使うコーヒー豆の量が増えるのでその分、濃ゆいコーヒーになります。
私の場合はコーノ式ドリッパーで入れることが多いので、中深煎りのコーヒー豆はコーヒー粉が膨らんでうまく点滴法で抽出することができます。
コーノ式の入れ方についてはこちらの記事をご参照ください↓
まとめ
今回は片手鍋焙煎を始めたい人や中深煎りのコーヒー豆が好きな人に対して、
コーヒー豆をガラスフタ付き片手なべで簡単に焙煎する方法(中深煎り編)をご紹介してきました。
まとめると以下になります。
◾️中深煎りの焙煎手順
・中火にして生豆を投入する
・鍋を振る火にかけるを繰り返す
・煙が出て1ハゼが鳴り出す
・火加減を弱める
・フタを開閉しながら鍋を振る
・1ハゼが終わったら火を少し強める
・煙が出て2ハゼが鳴り出す
・火を止めて煎り止め
・コーヒー豆をザルに移して冷えたら完成
◾️中煎りと中深煎りの違い
・酸味がなくなり苦味が出る
・表面に油が出て黒光してくる
・コーヒー豆の重さが軽くなる
自分で焙煎したコーヒー豆は鮮度が良いので、もう他のコーヒーが飲めなくなるほどとても美味しいコーヒーを味わうことができます。
今ある道具で簡単に始められ、ハードルはとても低いのでぜひ自分で焙煎してみましょう。
この記事が少しでも自分でコーヒー豆を焙煎する人のお役に立てれば幸いです。
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